サンフランシスコをベースにするプロデューサー/マルチインストゥルメンタリストのJoe Bagale(ジョー・バガレ)のステージネーム、 Otis Mcdonald (オーティス・マクドナルド)。
この名前、「Strawberry Letter 23」でも有名なShuggie Otisと、ドゥービー・ブラザースのMichael McDonaldを合わせたもので、そのサウンドはその名の通り60年代ソウルから70年代のファンクやレアグルーヴ、あるいは80年代ポップスのエッセンスも感じる多様でいて実験的、かつどこか懐かしさも感じるもの。
2015年にはコピーライトフリーの音源30曲を、YouTubeオーディオライブラリを通じて独占的に著作権フリーミュージックとしてリリースし、500万回以上ダウンロード、1,000万回以上ストリーミングされ、すでに何千ものYouTubeクリエイターの動画に活用されています。
2022年は怒涛の音源リリースが続いており『SPRING』、『SUMMER』、『FALL』と、季節ごとにその雰囲気をまとったアルバム?ミックステープ?音源集?がドロップされています。『WINTER』はまだ出ていませんね。
ミュージシャンスキルと新旧のテクノロジーが組み合わされた普遍的だけど独自のサウンド、という今まであったようでなかったような不思議な魅力があるOtis Mcdonaldサウンドをご紹介します。
Otis Mcdonald : レビュー
King Canyon – Ice & Fire feat Son Little
グラミー受賞経験のあるギタリスト、Eric Krasnoとのデュオプロジェクト、King Canyon名義の作品。フィラデルフィアの歌手、 Son LittleことAaron Earl Livingstonをボーカルフィーチャー。
ウェスタンな雰囲気でどこかKhruangbinとLeon Bridgesのコラボレーション「Texas Sun」を想起させますね。年明けにはこのプロジェクトでアルバムもリリースされそうです。
We Cruisin’
J Dillaのビートテープでも聴いてるような錯覚に陥るサンプリング音源ではない気持ち良いチルヒップホップ。あ、ここに「WINTER」って書いてあるからやっぱり「WINTER」も出そう。
Keep it Sexy
70年年代ファンクやソウルのレアグルーヴ・ブレイクビーツを聴いているような、というか現代ブレイクビーツとして確立しているイントロダクションからアツいおススメ作。
Little Bit Longer
どこか懐かしいサウンドプロダクションと現代的なポップセンスがうまく溶け合ってます。
Brent’s Big Day
新旧テクノロジーが融合する現代版レアグルーヴ、 Otis Mcdonald (オーティス・マクドナルド)でした。
ODDISEEやCookin’ Soulなどのヒップホップ起点のブレイクビーツ、ビートメイキングとはまた違ったミュージシャン起点のブレイクビーツといったところでしょうか。
それぞれのアルバムはBGMとしてずっと流しっぱなしが結構気持ち良くておススメです。仕事中にもいいかもです。