南米チリ、サンティアゴ出身でNYハーレムを拠点にする女流サックス奏者、 Melissa Aldana (メリッサ・アルダナ)。
テナー・サックス奏者であるMarcos Aldana(マルコス・アルダナ)の娘であり、父親がインストラクターだったこともあり、6歳の頃から演奏を始める。
10代の頃にパナマのジャズピアニスト、DANILO PÉREZ(ダニーロ・ペレス)に見出され、2010年アルバム『Free Fall』でデビュー。
2013年セロニアス・モンク国際ジャズサクソフォーンコンペティションで優勝し、さらに高い評価を獲得し、Terri Lyne Carrington(テリー・リン・キャリントン)やCecile McLorin Salvant (セシル・マクロリン・サルヴァント)らのサイドマンから、リーダーとしても2014年の『Melissa Aldana & Clash Trio』、2016年『Back Home』をリリース。
2019年にリリースした名作『Visions』ではグラミー賞、Best Improvised Jazz Solo賞にノミネートされ世界的ソリストとして認知されることとなった。
流麗なハーモニーラインとアコースティック・ポストバップの伝統を感じさせ、芳醇で深みのあるサックスによる力強い演奏に魅了されます。
2022年3月には名門Blue Noteからのリリースとなる『12 Stars』を発表。
さらに飛躍するMelissa Aldanaを聴いていきます。
Melissa Aldana : レビュー
Los Ojos de Chile
『12 Stars』より。2019年のチリ暴動に触発され作成された、緊張と解放を機知に富んだピアノ演奏、揺れるギターとテナーがその情景を作り上げている作品。
Falling
パブロ・メナレスのベースイントロから始まり、サリバン・フォートナーの洗練されたピアノとの駆け引きからタイトな高音域と低音域を行き来する即興演奏への展開が素晴らしい!
チリを代表する女流サックスプレイヤー、 Melissa Aldana (メリッサ・アルダナ)でした。
プロデュースはノルウェイのギタリスト Lage Lund(ラーゲ・ルンド)以下Sullivan Fortner(Piano)、Kush Abadey(Drum)、Pablo Menares(Bass)のクインテット。
アルバムジャケットアートワークは、友人でもあるCecile McLorin Salvant によるものだそうです。