Makaya McCraven / 最先端ジャズ・ビートサイエンス

Makaya McCraven Jazz
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シカゴを拠点にするドラマー、コンポーザー、プロデューサーの Makaya McCraven (マカヤ・マクレイヴン)。

通称「ビート・サイエンティスト」と呼ばれ、ジャズ・ファンク、ポストバップ、ヴァンガード・ジャズ、フュージョンをヒップホップ、サンプリングミュージックと掛け合わせたレフトフィールド・ビートを探求する現代ジャズの最先端を走る続ける存在。

父親はスピリチュアルジャズのレジェンド、Archie SheppSam Riversのドラマーとして活動していたSteven McCraven、母親はハンガリーのフォークシンガー、Agnes Zsigmondi(アニエス・ジグモンディ)の息子としてパリで生まれ、マサチューセッツに移住しマサチューセッツ大学に入学。

2006年にシカゴへ拠点を移し、アリ・ブラウンやコリー・ウィルクス、ヘンリー・ジョンソンといったミュージシャンとセッションを繰り返し2012年にベーシストのティム・セイサーとピアニストのアンドリュー・トゥームズとのトリオ作品『Split Decision』をリリース。

2015年には、ジェフ・パーカー、ジョシュア・エイブラムス、ジュニアス・ポールらを含むミュージシャンたちとのライヴ音源をリミックスしたジャズ・ビート・インプロビゼーション・ミュージックの大作となるリーダー作『In the Moment』をリリース。

New York TimesやJazz Timesなど各メディアから絶賛され、その手法とともにマクレイヴンの音楽性を世に知らしめることに。

その後もセロニアス・モンクのトリビュートアルバム『Thelonious Sphere Monk』への参加、カマール・ウィリアムスジョー・アーモン=ジョーンズを迎えた英米ジャズヘッズマッシュアップ作品『Where We Come From』、Gil Scott Heronの最後のスタジオ・アルバム『I’m New Here』のリミックス・リヴァイバル作品『We’re New Again』などなど、常に実験的で創造的な最先端ジャズ・ビーツをリリースし続けています。

2021年11月にはジェフ・パーカー、マーキス・ヒル、ジョエル・ロス、ジュニアス・ポールら辣腕ミュージシャンとともにブルーノート・レーベルのライブラリからアート・ブレイキー、エディ・ゲイル、ハンク・モブレー、ケニー・ドーハム、ホレス・シルヴァー、ジャック・ウィルソンなどの楽曲のリミックス13曲のセット『Deciphering the Message』をリリース。

その最先端ジャズ&ビート・サイエンティクスなMayaka McCravenを聴いていきましょう。

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Makaya McCraven : レビュー

A Slice of The Top (AKA Sliced Off The Top)

Deciphering the Message』からのオープニングカット。

Hank Mobleyの79年作に、アートブレイキーバンド”A Night At Birdland, Vol. 1“での司会者、Pee Wee Marquetteのあの名セリフをサンプリング!

Frank’s Tune (AKA “De’Jeff’s Tune”)

ハードバップの名曲、Jack Wilsonの『Easterly Winds』の”Frank’s Tune“を、Jeff Parkerのギター、De’Sean Jonesのフルートでダウナーに蘇らせたマカヤ・マクレイヴンらしさが光るリミックスワーク。

The Jaunt

In the Moment』より。ヒップホップのグルーヴ感とジャズの即興性をJeff Parker、Justin Thomas、 Junius Paul、 De’sean Jonesらと緊張感のあるプレイで演出。

 

最先端ジャズ・ビートサイエンス、 Makaya McCraven (マカヤ・マクレイヴン)でした。過去の名作を最先端ジャズで蘇らせた『Deciphering the Message』は必聴です!