シカゴ出身、拠点にするR&Bシンガー、 プロデューサーのKaina Castilloのステージネーム KAINA (カイナ)。
両親はベネズエラとグアテマラから中西部に移住してきたラテン系一世。アメリカで育ったラテン系の若者に付きまとうアイデンティティへの不安、疎外感と希望への葛藤を常に持ちながら生きることを音楽で表現することで自身の存在意義を示してきたという。
2016年シカゴのレーベルSooper Recordsより『sweet asl.』でデビューし、レーベルメイトで親友でもある日本人のSen Morimotoとの共同プロデュースによるデビューアルバム『Next to the Sun』をリリース。
ポップ、ソウル、R&B、サルサを交えたシルキーなサウンドの中に、愛、ルーツ、アイデンティティの追求といった感情を温かくアーシーなヴォーカルで表現した新たなシカゴソウルを提示していました。
2ndとなる2022年『It Was Home』も前作のコンセプトを踏襲し、R&Bとエレクトロニック・ミュージックをベースにモータウンやサイケデリックフォークなど60年代サウンドも感じさせるビンテージなつくりを、ウォーミーで柔らかく包み込むようなKAINAのボーカルがブレンドされた内容となっています。
今回もSen Morimotoが楽曲制作に携わっており相性バッチリです。
KAINA : レビュー
Good Feeling (feat. Sen Morimoto)
『It Was Home』より2曲。タイトル通りのどこか懐かしくドリーミーなストリングスとギターが奏でる気持ちの良いインディソウル。
Blue feat. Helado Negro
同じようなバックグラウンドを持つエクアドル移民のNYチェンバーポップの気鋭、Helado Negroとの共演!これは注目ですね!
Could Be a Curse Feat. Sen Morimoto
2019年『Next To The Sun』より、Sen Morimotoの日本語交じりのラップと仲睦まじいMVにも癒される3か国語によるローファイ・サイケデリックソウル。
シカゴのラテンルーツ・ハイブリッドソウル、 KAINA (カイナ)でした。
サイケデリックなシンセ、オーガニックなストリングス、ファジーなギターで彩られたアルバム『It Was Home』は休日のBGMにもピッタリな癒しの時間を提供してくれます。