スウェーデン・ストックホルム生まれのロンドン在住シンガー、 Fatima (ファティマ)。
ストックホルムでアフリカの商品を扱うブティックを経営していたセナゲール人とガンビア人の子供としてスウェーデンで育ち、幼い頃から西アフリカ音楽に触れ、アフリカのリズムが生み出す多くの音楽スタイルに興味を抱くようになった。
その後ロンドンへと移住し音楽活動を開始し、2009年UKエレクトロニック界のカリスマ、Floating Pointsが主宰するEglo Recordsと契約し、Funkin Evenの『Kleer』や『Phoneline』、LAのプロデューサー軍団The Sa-Ra Creative PartnersのShafiq Husaynとのコラボレイト作『Lil Girl』によって頭角を現し、Elgoの主力アーティストの一人として2014年デビューアルバムにして名作『Yellow Memories』で各音楽誌から高い評価を獲得。
2018年『And Yet It’s All Love』ではGiles Peterson主催のWorldwide Awardsのアルバムオブザイヤーにノミネートされるなど2010年代のUKネオソウルシーンの代表的なシンガーとして確立していきます。
70年代ディスコ、90年代R&B、ジャズ、エレクトロニカを融合したトラックやKnxwledge、Dam FunkなどのLAビートシーンのプレイヤーともコラボレイトする、ハードなトラックからジャズまで乗りこなす、しなやかで柔軟さのあるボーカルワークが魅力。
最近ではUKジャズ界の中心人物Joe Armon-JonesとのカップリングによるEP『Tinted Shades』をリリースしており健在ぶりを見せているFatimaからのご紹介です。
Fatima : レビュー
Fatima & Joe Armon-Jones – #1
これはGood Job!EP『Tinted Shades』は3曲のみですが必聴です。
Dang
2018年『And Yet It’s All Love』より。MNDSGNプロデュースによるLAビートメロウトラック。
Warm Eyes
前述もそうですが、LAビート界とも相性抜群なのが分かるDam Funkプロデュースによる2010年初期の作品。
UKアーバンネオ・ソウルクイーン、 Fatima (ファティマ)でした。2020年代に入っても『Tinted Shades』で健在ぶりを見せてくれてますのでアルバムリリースも楽しみに待ちたいですね。