幼少のころ広島からバンクーバーへと移り、その後トロントをベースに活動する日本人ルーツのシンガー、 Jonah Yano (ジョナ・ヤノ)。
同郷トロントの人気カルテット、BADBADNOTGOODや、同じくトロントのポップデュオMONEYPHONEとのコラボレイトによりアンダーグラウンドシーンで注目され、FADER、Billboardなどの主要音楽メディアやBENJI B、Gilles PetersonらDJからもいま称賛されているシンガー。
また2019年のデビューEP「nervous」ではSpotifyやApple Musicで多くのストリーミングされ、コアなファンも多く獲得しています。
2019年作「nervous」をフォローアップするデビューアルバム『Souvenir』を2020年6月にリリース予定。
このアルバムは、自身のルーツである日本、幼少のころに離別した父親であるTastuya Muraoka氏との15年ぶりの再会によるコラボレーション曲や、家族の分離、癒し、そして過去との調和という自身の内面をテーマにした作品。
BADBADNOTGOODを筆頭にプロデューサーのMonsune、Jacques Greeneなどとともに繰り広げられる、カナダらしい詩的でアコースティックなサウンドを聴いてみましょう。
Jonah Yano : レビュー
Jonah Yano & BADBADNOTGOOD – nervous
2019年EP『nervous』のタイトル曲。躍動感を感じるBBNGのバックトラックと心震えるソウルフルなYanoのボーカルが素晴らしく、そして相性抜群。
Goodbye Blue
『Souvenir』より。
ジャジーでソウルフルでアコースティックな、nervousに匹敵する素晴らしい内容。
Key To Love
ミルウォーキーのソウルグループ、Majesticsの82年作バラード『Key to Love』をBBNGらしい味付けでカバー。Yanoの素朴かつソウルフルなボーカルも秀逸。やはりBBNG×YANOは相性抜群ですね。
Delicate
共同プロデュースのMonsuneっぽいドリーミーなサウンドと、優しく包み込むようなボーカルがなんともロマンチック。
Shoes feat. Tatsuya Muraoka
父親もミュージシャンだったのでしょうか、ギターやボーカルを収録した遠隔での録音によるものだそう。
MVでは離別して15年間ぶりに山口県長門市での再会をドキュメンタルタッチで収録。
離別後彼はカナダでシングルマザーの中で育ったそうで、再会したことをお互いうれしくも複雑で、そして微妙な空気感の父子の姿を映し出しています。
まとめ
カナダベースの注目日本人シンガー、Junoh Yano(ジュノ・ヤノ)でした。繊細で優しくもソウルフルなボーカルが非常に魅力でした。
Mocky、Feist、Andy Shaufなど、アコースティックで詩的なカナダのインディシーンのDNAを受け継いでいるシンガーですね。
日本人、そして名字が同じ『矢野』なので応援せずにはいられない注目シンガーです。
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