ロサンゼルスを拠点に活動するビジュアルアーティスト、ラッパー兼ソングライター、Jared Lee(ジャレッド・リー)のステージネーム、 DUCKWRTH (ダックワース)。
2012年~2013年頃からSoundcloudなどのオンラインプラットフォーム上でアップロードし始め、2015年にインディロック・ヒップホッププロデューサーThe Kickdrumsとの共作『Nowhere』をリリースし、アーリーアダプターなリスナーからの支持を獲得。
そして2016年Republic RecordsよりMixtape『I’m UUHLY』をリリース。Georgia Anne MuldlowやSaburina Claudioら、旬なアーティストが参加し話題となり、NPR、The FADER、Complex、XXLなど音楽サイトからも高い評価を獲得。
グラミーウィナーのビリー・アイリッシュやアンダーソン・パクのオープニングアクト、HBOの人気コメディドラマInsecureへの出演、映画『Spider-Man: Into the Spider-Verse』へのサントラ参加(”Start A Riot”)、数々のアーティストへのゲスト参加など、ここ数年で急成長を遂げているヒップホップアクトです。
2020年8月にはメジャーとしてのデビューアルバム『SuperGood』をリリース。2021年に『SuperGood』のフォローEP『SG8*』、2022年EP『Chrome Bull』と精力的なリリースが続いており、ますます目の離せない存在になっていますのでレビューしていきましょう。
- DUCKWRTH : レビュー
- Duckwrth – Ce Soir feat. Syd
- Jesse Boykins III, Duckwrth, Ambre, ESTA, Mack Keane – Seein Ya
- Quick feat. KIAN
- COMING CLOSER feat. G.L.A.M and Julia Romana
- FIND A WAY feat. Alex Mali & Radio Ahlee,BAYLI
- THROWYOASSOUT
- Get Uugly feat. Georgia Anne Maldlow
- NOBODY FALLS feat. Kiana Ledé, Terrace Martin, Medasin
- Get Together
- まとめ
DUCKWRTH : レビュー
Duckwrth – Ce Soir feat. Syd
ヒップホップとダンスミュージックの融合をテーマにした2022年EP『Chrome Bull』より。The InternetのSydとの共演によるフランス語が飛び出すバウンシートラック。
Jesse Boykins III, Duckwrth, Ambre, ESTA, Mack Keane – Seein Ya
Insecure Season5サウンドトラックから、しかしこのドラマのサントラはどれもイイ曲ばかり!
Quick feat. KIAN
『SuperGood』より。印象的なギターリフとファレル・ウィリアムスを彷彿させる跳ねたトラックに、レーベルメイトであるオーストラリアのシンガーKIANをフィーチャーした、派手さはないが良質なプロダクション。
COMING CLOSER feat. G.L.A.M and Julia Romana
ケイトラナダっぽいバウンシーなエレクトロトラックに淡々とした男女ラップが折り重なり合いとボーカルリフレインで飛ばされる。この後の曲『Say You What You Mean』へのつながり方も◎
FIND A WAY feat. Alex Mali & Radio Ahlee,BAYLI
華やかなパーカッションと躍動するエネルギッシュなトロピカルビートにポジティブな4人のセッションが気持ちいいアルバムの最後を飾る曲。
THROWYOASSOUT
2017年『an XTRA UUGLY Mixtape』より。
Channel TresプロデュースのLA産エレクトロヒップホップビートと勢いのあるDUCKWRTHのフロウが光る!
Get Uugly feat. Georgia Anne Maldlow
2016年『I’m Uugly』より。
Blood Orangeのようなドリーミーなトラックに溶け合う二人のライミング、後半のギターソロも効果的な仕上がりのおススメ曲。
NOBODY FALLS feat. Kiana Ledé, Terrace Martin, Medasin
2019年EP『The Falling Man』からのなかなか豪華なLA拠点の出演陣。4人の特徴がさりげなく盛り込まれている良作。
Get Together
シカゴのエレクトロニックデュオ、Louis The Childとのコラボレイト。ややジャジーなR&Bトラックがカッコイイですね。
まとめ
LAの有望ヒップホップアクトとして急成長しているDUCKWRTH(ダックワース)でした。
コラボレーションワークも盛んで、多くのアーティストにゲスト参加しているので目にする(耳にする)機会も多くなっていると思います。
また、アートワーク、MV作成も自ら行うビジュアルアーティストとしての才能も持ち合わせていて、あらゆる表現ができる現代的なアーティストですね。
いまや、ラッパーはラップだけでなく、歌、ビジュアル、楽器演奏など…ラップだけではなくマルチな表現が必要になる時代になってきましたね。