フィリピン生まれでロンドンで育ったシンガーソングライター、Bea Kristiのステージネーム、 Beabadoobee (ビーバドゥービー)。
2000年フィリピンのイロイロ市生まれで3歳のときに家族とともにロンドンのカムデン地区に移住。
幼少期はバイオリンのレッスンを受け音楽の中で育つも、カトリック系の女子校に進学すると唯一のフィリピン人生徒だったことで差別にあったことで鬱病になり、17歳のときに退学処分となってしまう。
そんな彼女を励まそうと父親が中古のギターを買ってきたことで自ら音楽制作に励み、2017年友人宅のベッドルームで録音した『Cofee』でオンライン配信を開始。
非常にシンプルな宅録のこの楽曲は繊細でメロディックなもので、エリオット・スミスやキムヤ・ドーソンといったインディー・ソングライターへのオマージュと、クライロのようなZ世代ベッドルームポップにシンクロされていたことで話題となり、ロンドンのインディーレーベルDirty Hitから契約オファーを受けることに。
いくつかのベッドルームポップ系のEPを経て2019年EP『Space Cadet』では、90年代のソニック・ユースやペイヴメントへのオマージュともいえるローファイ・オルタナティブロックを前面に打ち出し、その後の彼女の音楽性のベースとしつつ2020年のデビュー・アルバム『Fake It Flowers』、2022年の『Beatopia』では、フォーク、ラテン、サイケ・ロックを上手く融合させ繊細さとインパクトのあるサウンドを両立させています。
イギリスの若手アーティストの登竜門でもあるBBC Sound of 2020にもノミネートされ、ギターメーカーの名門フェンダー社が選出する注目の若手ギタリスト、Fender Next 2020にも選出、NME Rader Award 2020受賞と、ここ数年非常に高い注目とそれに見合う素晴らしい楽曲をリリースし続けているBeabadoobeeを聴いていきたいと思います。
Beabadoobee : レビュー
Talk
2022年『Beatopia』より。アヴリル・ラヴィーンが頭をよぎるような若々しさ溢れるインパクトのあるギターリフを、2022年型ローファイにリフレッシュさせたクールでキャッチーな曲。
10:36
キラキラと輝くような魅力がたくさん詰まったサウンドテクスチャ。素晴らしい!のひとこと。
Sunny Day
一転してこういう曲もすんなりやってしまう軽快でキャッチーなドリームポップ。
Charlie Brown
2020年『Fake It Flowers』より。純粋なエネルギーが満ちたZ世代オルタナロックアンセム。
Z世代最強のローファイ・オルタナロックプレイヤーBeabadoobee (ビーバドゥービー)でした。
彼女の曲はどれも心にグッとくる”何か”を持っている非常に惹きつけられるアーティストです。アルバム『Beatopia』は必聴です!