ブルックリンを拠点とするパキスタン人ボーカリスト、音楽作曲家、プロデューサーの Arooj Aftab (アルージ・アフタブ)。
パキスタン北東部の都市ラホール出身で欧米のポップ、南アジアの古典音楽、ウルドゥー語の詩のレッスンなどを受け、バークリー音楽大学に進学するため19歳(2005年)でアメリカ、ボストンに移住。
ジャズや音楽プロダクションを学び卒業後2010年にニューヨークに移り編集者、映画音楽のスコアリング担当者として下積みをしつつ2014年『Bird Under Water』でデビュー。
ジャズ、ニューエイジ、クラシック・ミニマリズム、ネオ・スーフィー(イスラーム神秘主義)を融合した奥深い音楽性で話題となり、2018年『Siren Island』、2021年『Vulture Prince』とアルバムを重ねるごとにその評価は高まり、NPRやローリングストーン誌、NYタイムスなど各メディアで選出されるベストアルバムにも選ばれ、バラク・オバマ(元)大統領の恒例のプレイリストのお気に入りにも登場。
パキスタンで最も権威のある賞であるプライド・オブ・パフォーマンス賞も授与し、パキスタンを代表する世界的なアーティストへと成長。
2022年の第64回グラミー賞では最優秀新人賞ノミネート、最優秀グローバルミュージックパフォーマンス賞を受賞。
2024年5月31日に4作目となるアルバム『Night Reign』をリリースしています。
Arooj Aftab : レビュー
Raat Ki Rani
アルバム『Night Reign』より、オートチューンを使用した、幻想的なSadeを想わせるボーカルと、ハープとチューバの音色が題名(夜にしか咲かないジャスミンの花の名前)の世界感を構築している。
Mohabbat
グラミー最優秀グローバルミュージックパフォーマンス賞受賞作品。パキスタンの音楽家、hafeez hoshiarpuriによって書かれた楽曲のカバー。
スーフィーの信仰詩の感情的な響きを持たせた「静けさ、平和、忍耐、単純さ。そして悲しみ、憧れ、放浪、探求、開放感、一体感」をゆっくりとした展開の中で凝縮している。
Aey Na Balam
2014年作。世界観にグッと引き込まれる傑作。スタジオ版もライヴ版も圧倒される美しさ。
世界を席巻するネオ・スーフィー・ミニマリズム、 Arooj Aftab (アルージ・アフタブ)でした。
幻想的で美しく懐の深い世界観に惹き込まれるアーティストです。