ナイジェリア系イギリス人、Sade Adu(シャーデー・アデュ)を中心とした4人編成バンド、 シャーデー 。
といっても一般的には、シャーデー・アデュのことを指しているものですね。そのくらい彼女の容姿と歌声、そしてオーラが楽曲を通して見事なくらいマッチしているということでしょう。
1984年のシャーデーの登場は世界の音楽シーンに大きなインパクトを与えたことは言うまでもなく、それまでのブリットソウル(UKソウル)でも、単純なアダルト・コンテンポラリーなんていうくくりでもないもの。
非常に洗練された大人のポピュラーミュージックでありながら、若者たちにも「新しい音楽」として受け入れられるという、これだけアダルトな世界感を持ちながら老若男女にウケてしまう稀有な存在でした。
そんなシャーデーをずっと聴いてきたオールド洋楽ファンも、シャーデーってどんな曲があんの?なんて思っている方も、この色褪せない代表曲、名曲たちを振り返ってみましょう。
シャーデー : ベストソング7選
Sade – Smooth Operator
1984年1stアルバム「Diamond Life」からの衝撃のファーストカット。
ジャズ研究家でもあるロビン・ミラープロデュースによる、MTV全盛の商業ポップ隆盛時代に突然現れる、洗練されたジャジーでオシャレなサウンドにみんなヤラれました。
Sade – The Sweetest Taboo
2ndアルバム「Promise」からからの大ヒット曲。
相変わらずのロビン・ミラーによる洗練されたアーバン・メロウサウンドに、ラテンフレイバーをプラスした1粒で2度おいしい作品。
MV冒頭の雨のシーンで小林克也(Best Hit U.S.A)のナレーションが聞こえてきそうで懐かしく、そして印象的。
Sade – Nothing Can Come Between Us
1988年「Stronger Than Pride」より。
イントロからのギター&ベースラインがセクシー。同アルバムのヒット曲「Paradise」をよりアダルトにした感じ。
今の曲たちにそっと入れてもまったく違和感ないジャジーR&B。
Sade – Paradise
アバンギャルドなベースラインが特徴的なハイセンスでモダンなバレアリック・リゾートサウンド!この時代のポップスで、このアプローチで全米16位の大ヒットを記録するという奇跡的な曲ではないでしょうか。
ブラジル・リオのラテンジャズシンガー、Thelma de Freitasが歌うラテンフレイバー満載のコズミック・ジャズ風にカバーした2020年リミックス。DJ CenterとSly5thAveによるアレンジ。
▼Sly5thAveの記事はこちら▼
Sade – Love Is Stronger Than Pride
1988年「Stronger Than Pride』からのタイトル曲。
いままでの都会的な雰囲気とは一転した、オーガニックソウルの原型のようなスケール感のある曲は日本でも人気が高かったですね。
新たなシャーデーの魅力が詰まった曲でもあります。
Sade – Kiss Of Life
1992年「Love Deluxe」より。
過去作品の都会的な雰囲気とオーガニック感を見事にミックスさせた名作。
どこをとっても胸をキュンとさせるメロディ展開とシャーデー・アデュの切ないボーカルが素晴らしい。
Sade – Lovers Rock
2000年「Lovers Rock」のタイトルカット。
1995年からアデュが移住したジャマイカでの生活に影響を受けたと思われる、レゲエのエッセンスを取り入れた優雅でリラックスしたサウンド。
+α Sade – The Big Unknown
2010年の「Soldier of Love」以来、7年強の沈黙を破って登場した2018年シングル。
スティーヴマックイーン映画『Widows』のエンドクレジットテーマ曲。
まとめ
シャーデー / 古さを感じさせないベストソング7選+αでした。まだまだ名作、名曲はいくつもありますが今回はここまで。シャーデーのすごいところは時代をあまり感じさせないところ、古さを感じさせないところですね。
今回の振り返りで再確認できました。
1stアルバムの衝撃から、その期待感を常に乗り越えクオリティを保ち続けていたことが奇跡的なバンドではないでしょうか。
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