Suchmosや土岐麻子、Nulbarich、Alfred Beach Sandal等、日本の次世代シティポップの人気も盛り上がっている昨今ではありますが、ここ数年世界からも注目を集めている 80年代 ジャパニーズ・シティポップ 。
古くはGilles PetersonからEd Motta、Breakbot等々、有名DJやコレクターも熱心にコレクションしていますし、You TubeやSoundcloudで検索すれば沢山のシティポップミックスがアップされています。
そんな日本のシティポップから、洋楽のAORやインディポップと混ぜても違和感ない、洋楽中心のBGMにも溶け込みつつ「シティポップ感」を程よく主張してくれるおススメの曲、70年代も少し入って8曲をご紹介します。
そもそもシティポップって?
シティポップとは、洋楽のニューソウル、R&B、ジャズ、フュージョン、アメリカ西海岸のAOR(アダルト・オリエンテッドロック)にインスパイヤされた都会的なサウンドを前面に出したポップス。というのがざっくりとした捉え方であろうと思います。
日本のアーティストではティンパン・アレーやシュガー・ベイブから派生し、山下達郎や大瀧詠一、竹内まりや、大貫妙子等々…たしかに洋楽的な様式、雰囲気を持った音楽性のアーティストが良く言われるシティポップ枠ではありますが、もう少し広くとらえるとアイドルやアニメものまでをも包含する一大音楽ジャンルと言えます。
シティポップの基礎知識としても、あなたのプレイリストにも新たに追加してもらいたい曲7選をご紹介します。
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Merry-Go-Round / 山下達郎 (1983)
定番、山下達郎、アルバム「Melodies」より。夏の曲のイメージが強いですが、カーティス・メイフィールドやアイズレー・ブラザースなどこの時代の海外ソウル系アーティストからかなり強く影響を受けていますよね。この曲もソウルエッセンスと山下達郎のポップスセンスが融合した良曲。
松原みき – Stay With Me (1979)
松原みきの代表曲でもあり初期シティポップ定番中の定番と言われ、岩崎宏美や中森明菜などもカバーする1979年デビュー作。印象的なベースラインとAメロBメロ~サビへと盛り上げていく哀愁のあるメロディプロットが秀逸。
この2010年代からのシティポップブームで再評価著しいですが、2020年現在さらに盛り上がっているようで全世界で1年間でspotify400万再生を記録と、ブームの再々燃を予感させる過熱ぶりです。
Telephone Number / 大橋純子 (1984)
70年代から80年代の日本を代表するシンガーのひとり、大橋純子の84年アルバム『Tea For Tears』より。張りのある歌声とイントロからのサビが高揚感が素晴らしい大人のシティポップ。
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Wave / 山根麻衣 (1980)
1980年デビューアルバム『たそがれ TASOGARE』より。これはイイですね。ポップス請負人、松下誠アレンジによるかなりレベルの高い良質なメロウ・メディアムグルーヴ。ハスキーな山根麻衣の歌声も哀愁があります。
I’m Glad To Be Back / Marlene (1985)
かなり懐かしい!フィリピンからの歌姫!ジャズシンガーらしいさすがの歌唱力。
都会 / 大貫妙子 (1978)
この曲は70年代ですがエントリー。誰とは言いませんが、この曲も聴くとすぐわかる思いっきりソウルベースなシティポップです。アレンジ・坂本龍一、ベース・細野晴臣。
Love Trip / 間宮貴子 (1982)
「真夜中のジョーク」と並ぶシティポップの名作。この時代の景色が浮かんでくるジャジー・アーバン・メロウグルーヴ!
角松敏生 / Off Shore (1983)
リゾートシティポップの帝王、角松敏生の1983年『On The City Shore』より。スカッとするような角松ワールド全開、80年代夏の定番名作品。今聴いてもクオリティ高いですねぇ。
80年代 ジャパニーズ・シティポップ 8選 : まとめ
BGMとしてもおススメする80年代 ジャパニーズ・シティポップでした。
この時代リアルタイムで聴いていたりすると、なんとなくどこか気恥ずかしさがあったりしますが、その気恥ずかしさを楽曲のクオリティの高さで乗り越えている曲をご紹介しました。
今の人や外国人からするとそんな気恥ずかしさなんてなく、新鮮に聴こえたりするんですかね。
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