Warhaus / 情熱と陰鬱の狭間に漂うロマンティシズム・ソウルポップ

Warhaus Indie
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ベルギーのロックバンドBalthazarのフロントマンであるMaarten Devoldereのソロプロジェクト、 Warhaus (ウォーハウス)。

バンド活動と並行する形で2016年にソロとしての活動を開始し、彼の恋人でありSoldier’s HeartのボーカリストでもあるSylvie Kreuschとファーストシングル『The Good Lie』をリリースし、さらに9曲を書き上げデーヴィッド・ハーバート・ローレンスの小説『チャタレイ夫人の恋人』に出てくるセリフから捩ったタイトル『We Fucked a Flame Into Being』で2017年アルバムデビュー。

Leonard Cohen、Tom Waitsに通ずるようなジャズやブルースを背景にしたロマンティシズムムードを漂わせた作品で広く称賛を浴びた。

翌年セルフタイトルアルバム『Warhaus』でもそのスタイルを深化した、しなやかな70年代のソウル・ポップをベースに、スモーキーなサウンドパレットを披露し、その魅力的なダンディズム溢れる低音ボイスと相まって至極の世界観を構築。

そして2022年11月には5年振りとなる3rdアルバム『Ha Ha Heartbreak』をリリース。

情熱と陰鬱の狭間に漂うロマンティシズム溢れるMaarten Devoldere=Warhausの新たな世界観が堪能できます。

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Warhaus : レビュー

Ha Ha Heartbreak』より、ダイナミックなストリングスに後半の情熱的なピアノによって多幸感を帯びていくドラマティックなつくり。

 

ノスタルジック感をともなった70年代ソウルポップ風の緩やかでスモーキーな大人のインディポップ。

 

魅惑的なボーカルとそれを支えるバックコーラス、ホーン、遊び心のあるアレンジなどどこをととっても激渋なシネマティックサウンド。

 

どこかBobby Orozaっぽい世界観のB級シネマ・ソウルポップ。

 

情熱と陰鬱の狭間に漂うロマンティシズム・ソウルポップ、 Warhaus (ワーハウス)でした。

非常に魅力的な低温ボイスとスモーキーな世界観が見事にマッチしていますね。『Ha Ha Heartbreak』はこのスモーキーさや独特のバタ臭さにポップな要素もちりばめられた分聴き易く、器の広い音楽的豊かさを感じる作品です。