Tia Fuller / 攻めるコンテンポラリージャズ

Jazz
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Terri Lyne Carringtonのグラミー賞を受賞した「Mosaic」プロジェクトやEsperanza SpaldingDianne Reevesのミュージックディレクター、そしてBeyoncéのツアーバンドに抜擢されるなど着実にステップアップしている女流サキソフォニスト、 Tia Fuller (ティア・フラー)。

アメリカ、コロラド州出身、ジャズミュージシャン一家に生まれ自宅の地下でリハーサルしている両親の演奏を聞いて育ち、ジョン・コルトレーン 、 サラ・ヴォーン 、 チャーリー・パーカーの影響を受けていたという根っからのジャズ畑育ち。高校生の頃に出演したアトランタのジャズクラブではレイ・チャールズとも共演していたようです。

リーダーアルバムとしては2005年「Pillar of Strength」でデビュー、4枚のアルバムを経て2018年5月に最新アルバムDiamond Cutをリリース。

当ブログ内でいうと、同じサックス奏者であるカマシや女流でいえばNubya Garciaとは趣の違うコンテンポラリーだけど”攻め”のジャズを聴かせてくれます。

 

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Tia Fuller : レビュー

In The Trenches

Bill Stewart(ビル・スチュアート)の小気味良いドラミングから Tia Fuller のサックスがスムーズに絡んでくるアルバム「Diamond Cut」のオープニングナンバー!

 

 

Soul Eyes

ジョン・コルトレーンが演奏したスタンドナンバーを、力強くも上品で抜けの良いサックスプレイでモダンに演奏するアルバムでの人気曲。

 

 

Decisive Steps

2010年「Decisive Steps」のアルバムタイトル曲。ベースにクリスチャン・マクブライドを迎えて、タイトなメインストリーム感のある現代コンテンポラリージャズを繰り広げる良作。

 

 

Body and Soul

2012年アルバム「Angelic Warrior」より。現代ジャズシンガーの第一人者、Dianne Reeves(ダイアン・リーヴス)をボーカルに迎えたこの上なく上品で素敵な、ニューヨーク・コンテンポラリージャズの神髄のような曲。

 

 

Breakthrough

日本人ピアニスト、葉山美紀を迎えての2007年アルバム「Healing Space」のオープニング。1発目から疾走感のあるパワフルで切れの良いプレイに圧倒され、そこからスピリチュアルからフュージョンまで多彩な表現を濃密に聴かせてくれる満足度の高い作品です。

 

 

まとめ

攻めるコンテンポラリージャズ、Tia Fuller(ティア・フラー) でした。非常にパワフルでキリリと引き締まったプレイ、それでいてすごく上品でモダンに全体を包み込んでいく華麗さを兼ね備えたプレイヤーですね。泥臭さとかはなく、都会のデキるキャリアウーマン!…といった感じでしょうか。

アルバムはどれも聴き応え充分!是非聞いてみてください。