LAベースのソングライター兼マルチインストゥルメンタリストのDre Babinski(ドレー・バビンスキー)のソロプロジェクト、 Steady Holiday (ステディ・ホリデイ)。
西海岸のフォークロックバンド、Dusty Rhodes and the River Bandのバイオリニスト件ボーカリストなど様々なアーティストのコラボレーション、ツアーサポートを経て2016年にBeckやMichael Kiwanuka、Michelle Branchの楽曲も手掛けるGus Seyffert(ガス・セイファート)プロデュースにより2016年『Under the Influence』でデビュー。
このアルバムはBandcampの「2016年ベストアルバム」のトップ100にも選出。
彼女自身が奏でるストリングスとギター、素朴さと知性にどこか影のあるボーカルと、レトロでノスタルジックなサウンドによって独自のポジションを確立しました。
その後、MitskiやKhruangbinなどのアーティストのサポート、アメリカ最大の音楽フェスであるコーチェラフェスティバルへの出演、ヤマハ・ギターズとのエンドースメント契約などの機会を経て、2018年2ndアルバム『Nobody’s Watching』をリリース。
やや政治色の高いメッセージと前作同様のレトロノスタルジックサウンドにダークさを加えた意欲的なアプローチを展開していました。
そして2021年2月に3rdアルバム『Take The Corners Gently』をリリース。
インディロックバンドのRilo Kileyのギタリスト、Blake Sennettをプロデューサーに迎えたこのアルバムは1st、2ndの経験をアップデートされたような、いつものノスタルジックサウンドが一層カラフルに彩られた現代版フォークポップ、サンシャインポップのような作りとなっています。
その3rdアルバム『Take The Corners Gently』プラス過去作をレビューしていきます。
Steady Holiday : レビュー
Living Life
『Take The Corners Gently』より3曲。
郵便トラックの後ろに乗っているだけですがシネマティックに映るMVと、純朴で前作と比較しストレートなアコースティックポップが展開するこのアルバムのハイライトといっても良い楽曲。
Sunny In The Making
爽やかさと温かみのあるストレートな現代インディーポップ。
Tangerine
ダークな雰囲気を持ちながらドライブするベースラインが印象的なインディロックテイストの作品は、家族の様々な病気との闘いを背景にした内容。
More Than One Way
2017年『Terror EP』より。しっとりとしたダークさをまとった美しいメロディ。
Your Version of Me
2016年『Under the Influence』より。70年代ラウンジ&サイケな個性的なサウンドですね。
Mothers
2018年『Nobody’s Watching』より。ダークでサイケデリックなデビッド・リンチ的な世界観でこのアルバムも聴けば聴くほど深みにハマるクセになる作品です。
まとめ
個性派ノスタルジックポップシンガー、Dre Babinski/Steady Holiday(ステディ・ホリディ)でした。
LA産レトロインディポップという意味ではPearl Charlesとかと一緒に聴くのも良いと思います。
より研ぎ澄まされたボーカル、知的な存在感も健在で3作目にして最高の出来ではないでしょうか。おばあさんが日本人とか?なので日系人なんですね。
こちらのヤマハミュージックで浜松に訪れた様子が取り上げられています。