イギリス、リーズのカレッジオブミュージックで結成され、ロンドンを拠点に活動するギタリスト兼プロデューサーのTom Excell(トム・エクセル)を中心とした10人編成のジャズコレクティヴ、 Nubiyan Twist (ヌビヤン・ツイスト)。
4人のホーンセクション、2人のボーカリストにDJを含むリズムセクションで構成され、アシッド・ジャズをベースに、ヒップホップ、アフロビート、ラテン、ソウル、レゲエ、ダンスミュージックなど、様々なスタイルを融合させたユニークでパワフルなサウンドで魅了します。
2015年セルフタイトルアルバム『Nubiyan Twist』でデビュー。2019年『Jungle Run』ではアフロビートの第一人者、Fela Kutiとともに活動したナイジェリアのドラマー、Tiony Allen(トニー・アレン)や、ガーナの人気シンガーK.O.G. (Kweku Of Ghana)をゲストに加え、ダイナミックなアフロ/ジャズクロスオーバーを世に送り出しています。
Fela Kuti、King Tubby、J Dilla、Herbie Hancockなどのアーティストに影響を受けたサウンドと、De La Soul、Hot 8 Brass Band、Quantic、Robert Glasperなどとのセッションにより、彼らの知名度は既にUKのみに留まらず、世界的な広がりを見せつつあります。
Joe Armon-Jones率いるEzra Collectiveなど、現代UKジャズのトレンドでもあるアフロビートを携えながら変幻自在でクロスオーバーなサウンドを繰り広げるダイナミックなサウンドをレビューしていきます。
Nubiyan Twist : レビュー
Buckle Up feat. Soweto Kinch & Nick Richards
2021年アルバム『Freedom Fables』より。このアルバムもネオソウルあり、トライバルビートあり、UKクロスオーバージャズありのバラエティに富んだ作品群となっております。
イギリスのサックス奏者兼ラッパーというユニークなアーティスト、Soweto Kinch(ソウェト・キンチ)と、Nubiyan Twistのサックス担当でもあるNick Richardによるブラス&ジャズヒップホップ。
24-7 feat. Ego Ella May
こちらも『Freedom Fables』より
アフロビートをベースにしながらジャジーで緩やかに進行しつつ、ブレイクでのパワフルなホーン展開が魅力的。当サイトでも紹介したイギリスの注目シンガー、Ego Ella Mayをフィーチャー!
▼注目のジャジー・ネオソウルシンガー特集はこちら▼
Tell It To Me Slowly feat. Nick Richards
アルバム『Jungle Run』より。
バンドのサックスも担当しているNick Richades(ニック・リチャーズ)によるボーカルに、このバンドのメインボーカルでもあるNubiya Brandon(ヌビヤ・ブランドン)も絡むトライバルなソウルジャズ。
Borders
アルバム『Jungle Run』より。
バンドメンバー、ブラジリアンのパーカッショニスト、Pilo Adami(ピロ・アダミ)がヴォーカルリードするボッサ・ジャズ・チューン。
They Talk feat. K.O.G
アルバム『Jungle Run』より。
ガーナのスター、K.O.G. によるタイトなビートのテンション高めなアフロ・ジャム。カッコイイ!
Portraits feat. Cherise
2019年単体シングル。
UKの注目フルート奏者/シンガー、Cherise(チェリーゼ)をフィーチャーしたジャジー・ネオソウル。
Figure Numatic
アルバム『Nubiyan Twist』より。
90年代アシッド・ジャズテイストなエレクトロ感とヒップホップの要素が混ざり合った作品。
Siren Song
2016年EP『Siren Song』より。
これぞNubiyan Twistと唸らせる多人数編成らしいダイナミックで変幻自在、ストリート感のあるヒップサウンド。
まとめ
現代ジャズシーンの自由な「ジャズ」の楽しさ、楽しみ方を発見できる良作ばかり。元気を出したいときに是非聴いてみてください!