【まずはこれ聴け】 80年代ヒップホップ 【基礎知識】で、このページも含め全て紹介していましたが、あまりにも長い記事になってしまい見にくかったため分けました。
ということで前回『まずはこれ聴け』に引き続き、現代(和洋含めて)ヒップホップのルーツともいうべき80年代後半の歴史的なグループにスポットを当てていきます。
『まずはこれ聴け』をまだ見てない方は、まずはそちらご覧ください。
今回は4選、ヒップホップ好きを公言するのであれば必携アイテムです。
ではいきましょう。
【次はこれ聴け】 80年代 ヒップホップ 【基礎知識②】
Eric B & Rakim
ニューヨーク、ロングアイランドで結成された奇跡的なヒップホップデュオ。
Eric Bのジャジーでディープなサウンドと、クールで滑らかなバックトラックに乗せる独特なRakimのフロウは、特に90年代以降のゴールデンヒップホップ世代に多大な影響を与えました。
今でも多くのヒップホップファンから愛され続けているグループです。
Eric B. & Rakim – I Ain’t No Joke (1987)
1987年デビューアルバム「Paid In Full」より。
アルバム一曲目から強烈なパンチを受けることになる、このラキムのスキルと、ハマっていくEric Bの「ヘタウマ」スクラッチが炸裂。
このアルバム「Paid In Full」はヒップホップを聴くうえで必ず通ってほしい、控えめに言ってもマストアイテムな作品。すべてのヒップホップファンが同意でしょう。
Eric B. & Rakim – Follow The Leader (1988)
1988年「Follow The Leader」よりタイトル曲。ドライブ感のあるビートと、ドープなベースラインが印象的なこの曲は商業的にも1stほどの成功は収められなかったが、90年代の代表曲「Juice」や「Don’t Sweat The Technique」を示唆する内容。
また、このアルバムでは、MCやる人なら必ず押さえたい名曲「Microphone Fiend」も収録。
EPMD
こちらもニューヨーク、ロングアイランド出身のEric SeamonとParish Smithによるヒップホップデュオ。1989年からDJ Scratchが加入。
Eric&Parrish/Make Dollarsの頭文字からEPMDとしているだけあり、「ビジネスで金儲けしたるで」的なリリックと、ジェイムス・ブラウンなどのファンクからZappなどP-ファンクまで漆黒のサウンドメイクが男心をくすぐる内容。
基礎的なヒップホップのサンプリングサウンドの教本的内容が多いですね。
EPMD- You Gots To Chill (1988)
1988年デビューアルバム「Strictly Business」より。必殺のZapp“More Bounce to the Ounce“使い。ヤラれちゃいますね。
EPMD – So Wat Cha Sayin’ (1989)
1988年「Unfinished Business」より。必殺のB.T.Express”If It Don’t Turn You on (You Oughta Leave It Alone)“のカッティングギターリフが男心をくすぐります。
DJ Scratchの超絶スクラッチも聴きもの。
DJ2枚使いの基本アイテム。
De La Soul
こちらもニューヨーク、ロングアイランド出身のPosdnuos(ポス)、Trugoy the Dove(トゥルーゴイ)、Pasemaster Mase(メス)の3MC、そしてステサソニックのDJ、Prince Paulのプロデュースにより1989年デビュー。
それまでのハードコア、ムキムキマッチョな体育会系一色だったヒップホップ界に現れた、「イケてない」3人組のユルいトラックと、日常を内省的に表現するリリックにヒップホップ界が大きく揺れることになります。
世界でも、ここ日本でもそれまで敬遠していたような層までヒップホップの良さを気付かせることになる、大きな役割を果たしたグループと言えるでしょう。
De La Soul – Me Myself And I (1989)
1989年デビューアルバム「3 Feet High and Rising」よりファーストカット。ファンカデリックの”Knee Deep“ネタをポップに使った当時本当に衝撃を受けた、ヒップホップの表現や印象を一変させた曲。
De La Soul – Buddy
Jungle Brothers、A Tribe Called Quest、Queen Latifaなど、その後ヒップホップ界をけん引することになるクルー、「ネイティヴ・タン」全員集合のハッピー・ヒップホップアンセム。
NWA
ヒップホップはNY中心の東海岸だけでなく、LA西海岸でも根付いていきます。その中心にいたのが、ご存知『Straight Outta Compton』、NWA。
Easy-E、Ice Cube、MC Ren、Arrabian Prince、DJ Yella、そしてDr. DREによる1986年に結成された西海岸最強グループ。
映画『Straight Outta Compton』ではNWA誕生から隆盛、そして決別とEasy-Eの死、90年代のDr. DRE全盛の時代へと続いていくドキュメントを素晴らしく再現しているので見るべしですね。IceCubeの息子は当たり前にしても役者さんがどれも似すぎで感動。
映画『Straight Outta Compton』を観るなら30日間無料のTSUTAYA DISCUSがおすすめです。
N.W.A. – Straight Outta Compton (1988)
1988年衝撃のデビューアルバムのウェッサイ・ハードコア第一弾でありギャングスタ・ヒップホップクラシック。
N.W.A. – Gangsta Gangsta
G-Funkの原型的Dr.DREサウンドが炸裂。Ice Cubeメインの相変わらず切れの良いフロウがたまりません。
【次はこれ聴け】 80年代 ヒップホップ : まとめ
80年代ヒップホップ特集第二弾でした。考えてみると「男子」ばかりですね。
次は80年代の「女子」で特集組んでみたいと思います。