80年代に全盛を極めたUKのアーバンソウルグループ Loose Ends (ルース・エンズ)。
ボーカリスト兼ギタリストのCarl McIntosh、紅一点シンガーJane Eugene、 キーボーディスト兼プロデューサーのSteve Nicholによって1981年にデビュー。
1984年にアメリカのMCAと契約。1985年にシングル “Hanging on a String (Contemplating)” がR&Bチャートで首位を獲得し、1986年には “Slow Down“でも再びNo1となりアメリカでも高い人気を獲得し、80年代初頭のイギリスのダンス、アーバン・コンテンポラリーのトップトリオとして君臨。
アーバンメロウなチル・ブリットファンクはメンバーのひとりCarl McIntoshがCaron Wheelerを手掛けるなど、のちの80年代後半~90年代に一世を風靡したSoulⅡSoulを中心としたUKソウルムーヴメントへとつながっていくことになります。
1980年デビュー~1990年と実質活動期間は10年で5つのアルバムをリリースと短い活動期間でしたが10年で5枚と、その内容はなかなか充実したものでした。
※1998年、2005年に復活活動
<アルバム>
1984年 A Little Spice
1985年 So Where Are You
1986年 Zagora
1988年 The Real Chuckeeboo
1990年 Look How Long
日本でもブラックミュージックファンのコア層を中心にDJ、ディスコ好きから高い支持を得たグループです。
また、サンプリングソースとして使われることも多いのでヒップホップファンからも人気が高いですね。
このルース・エンズの初期作品を中心に聴いていきましょう。
Loose Ends – レビュー
Hangin on a String
ブラジリアンなテイストに洗練されたトラックとコーラスが光るディスコクラシックにして80年代アーバン・チル・コンテンポラリーの代表作。
You Can’t Stop The Rain
アルバム『So Where Are You』からの名作。エキゾチックな雰囲気と甘いボーカルによる80年代極上アーバンコンテンポラリー。
A Little Spice
デビューアルバムタイトル曲のトロピカル・インストルメンタル。Camp Lo “Rockin’ It“のサンプルソースとしても有名。
Dial999
ダンサブルで軽快なディスコブギー、この時代に溢れているUSのこの類の曲たちにはない、どこかスタイリッシュな雰囲気が最高にクール。
Choose Me
こちらも”A Little Spice”と双璧を成すメロウ・ブリットファンクの金字塔的作品。
Gonna Make You Mine (Forever More Reprise)
1985年『Zagora』の同名曲をCarl McIntoshによって2021年にリメイクされたバージョン。現代ネオソウルとマーヴィン・ゲイを思わせる70年代ニューソウルが融合したような素晴らしいリメイクに仕上がっています。
どうやら最新アルバムも作るような噂がありますが2022年現在実現されてませんね。。。
まとめ
元祖UKアーバンソウル、Loose Ends(ルース・エンズ)でした。
デビューアルバム中心の紹介になってしまいましたが、他にも名曲盛だくさんです!ということでベスト盤がおすすめです。