イギリスを代表するピアニスト、コンポーザー、アレンジャー、 Greg Foat (グレッグ・フォート)。
数々のレアものジャズレコードのリイシュー(復刻)を世に送り出して、その筋のマニアから絶大な支持を得ているレーベル「JAZZMAN」からホーンセクションを擁したセッションバンド、The Greg Foat Groupで2011年より活動。
それ以来、サイケでエキゾチック、レアグルーヴ感たっぷりな独自のUKスピリチュアルジャズ・ワールドを構築し、ジャズシーンにその名を知らしめてきました。
ここ最近、ソロ名義でのアルバムリリースを連発しており2019年2月『The Mage』、同年11月『The Dream Jewels』、2020年7月に『Symphonie Pacifique』、2022年には『Psychosynthesis』をリリース。
ジャズベースでありながら、ファンク、ヒップホップ、バレアリック、アコースティック、ロックの要素が混然一体となったチルアウト、ダウナーなグルーヴ感は聴き込んでよし、そして様々なシーンのBGMとしても重宝すること間違いなし!
今回はソロ名義アルバムからと、GFG(グレッグフォート・グループ)からのおススメを紹介します。
Greg Foat : レビュー
Tropical Love
2022年『Psychosynthesis』より、バレアリック感溢れるサンセット・トロピカルフュージョン。
Psychosynthesis Part 2
タイトルにも表れているようにサイケデリック、ファンク、シンセサウンドが一体となったエレクトロニックジャズ。
Symphonie Pacifique
2020年『Symphonie Pacifique』より2曲。
ピアノとコーラスが美しいクリアでロマンティックなサウンド。
Nikinakinu
うねるベースラインとトライバルなアフリカンビートが官能的なジャズファンク。
Of My Hands
『The Mage』より。
アルバムからの1曲目、トリニダードのシンガーKathy Garciaをフィーチャーし、荘厳な雰囲気を持ち合わせたダウンテンポでフォークスケープな内容。
20
The Door into Summer
『The Dream Jewels』より。
アナログ感、ヴィンテージ感がひしひしと伝わってくるこの上なくグルーヴィな極上ジャズファンク。
共同制作のMalcom Catto(のスタジオで録音)らしいタイトでサイケなドラム/パーカッションが素晴らしい。
Kushiro River
この『The Dream Jewels』には北海道の「屈斜路湖」「釧路川」というタイトルの曲が存在。
「屈斜路湖」はクラシックでフォーキーな内容、こちらの「釧路川」は川の流れをイメージしたようなリズミカルに展開するセッションサウンド。
Girl And Robot With Flowers (Part 6)
教会で録音された2012年作、同名タイトルでpt1からpt6まで、様々なアプローチで展開していくもの。
Greg Foatらしい荘厳で気品を感じさせるバレアリックサウンド。チルアウトにピッタリ。
Hello Old Friend
桃源郷が拡がるような香気で美しいピアノが鳴り響く極上チルアウト。BadBadNotGoodやThe Breathing Effectとも通ずるサイケデリックジャズファンク。
まとめ
気品漂うエキゾチック・ジャズファンク、Greg Foat(グレッグ・フォート)でした。
天才的なアレンジメント、ひとことでは言い表せない様々なエッセンスを絶妙に組み合わせたモダンでエレガントな世界観ですね。
どのアルバム、どこを取ってもおススメばかり。BGMとしても様々なシーンで活用できます。