80年代兄弟グループを代表する存在として数々の名曲を残した Debarge (デバージ)。El Debaegeの繊細なボーカルを中心とした甘く切ないメロウR&Bたちは今でもR&Bファンの中で語り継がれる、聴き継がれる名曲ばかりです。
兄弟親戚グループとしてジャクソン5の70年代後半以降の名称であるJacksons(ジャクソンズ)やThe Jets(ザ・ジェッツ)と共に80年代を盛り上げていましたが、マイケルを中心に人気のJacksons、ティーンポップの代表的存在のThe Jetsというキャラクターの中で、今一つマーケティング的なポジショニングがはっきりしなかった感があるデバージですが、その楽曲の素晴らしさと実力はピカ一の存在でした。
それは前途2グループを凌駕する数々のR&Bアーティストによるカバーや、おびただしい数のヒップホップサンプリングにその実力の証左が見て取れるのではないでしょうか。
今回はそんなデバージの中でも代表的な、絶対に押さえていてほしいメロウR&B6選をご紹介します。
80年代R&B特集はこちら
Debarge : メロウR&Bの至宝、絶対に押さえたい名曲6選
Stay With Me
1983年アルバム「In A Special Way」より。ピアノループが印象的な瑞々しさが漂うミディアムチューン。95年Notorious B.I.Gのヒット曲「One More Chance」でサンプリングされ、その後もマライヤ・キャリー、ネーヨー等も活用した定番トラック。
Time Will Reveal
Stay With Meと同じ、「In A Special Way」より。El Debargeのファルセットボイスとエレピが80年代マナーな、当時の人気女性R&BポップグループKlymaxxを想起させる、ポップス色の強い爽やかなアーバンメロウチューン。
Who’s Holding Donna Now?
1985年アルバム「Rhythm Of The Night」から、タイトルナンバーである”Rhythm Of The Night”に次ぐセカンドシングルとしてビルボード最高6位ヒット。トロけるような甘く切なく、そして上品にサビへと展開するデバージ作品の最高峰でいて集大成的な名作。必聴です。
A Dream
Stay With Meをマイナーにしたような独特なピアノリフで始まるイントロと、マーク、ランディ、エル、ジェイムスの兄たちのバックコーラスに、妹のバニーが堂々とメインボーカルに立つ微笑ましさも感じる作品。
この曲も、2Pac、Black Street、リアーナ、フィフスハーモニー等がカバーやサンプリングソースとして活用。
All This Love
1982年2ndアルバム「All This Love」からのタイトル曲。デバージの出世作と言って良いほどの初期ヒット作。恐らくR&Bファンでなくとも知っていると思われる、Debargeを語るうえで欠かせない曲。
I Like It
All This Love同様の80年代定番R&Bクラシック。どの曲もそうですがイントロだけで引き込まれていくキャッチーさがデバージ作品の特徴ですね。この曲もイントロのホーン、ピアノ、そしてサビの美しいコーラスが完璧。
サンプリング、カバー作品は数知れずです。
まとめ
メロウR&Bの至宝、Debarge(デバージ)でした。今回、改めて聴き返したんですが、このメロウでいて爽やかでほどよくキャッチーな楽曲たちにすごく心満たされて、いつまでも新鮮さが失われない名作であることを今更ながら気づかされました。
こちらで上記全曲+その他の名曲もカバーしています。Debarge一家に一枚持っていたい作品ですね。