イギリス、ノッティンガム出身のChris ToddとJim Baronにより結成されたディスコ、ソウル、ハウス・ミュージックユニット、 Crazy P (クレイジーP)。
1995年に彼らがノッティンガム大学時代に結成されハウスやディスコのサンプリングによって音楽制作を開始。
地元のレーベルPaper Recordingsの目に留まり、1997年にデビューシングル「The Way We Swing」、1998年に「Get It On」をリリース。
1999年のデビュー・アルバム『A Nice Hot Bath With…』ではサンプリング中心のヴィンテージディスコ・インストルメンタル中心でしたが、その後女性ボーカリストDanielle Mooreと出会い、彼女をフロントウーマンとしたディスコ・ポップへのアプローチに傾倒。
2002年アルバム『The Wicked Is Music』からDanielle Mooreのボーカルに加え、2人のメンバー、ベースのTim DavisとパーカッションのMav Kendricksを迎えたライブバンドを形成。
その後00年代~現在まで爆発的なブレイクはありませんが、自作に加えリミックスワークにおいても堅実で上質なサウンドを送り出しており息の長いグループとして活動しています。
直近では2019年『Age Of Ego』そのリミックスアルバムを2022年7月にリリースしています。
Crazy P : レビュー
If Life Could be This Way
2022年作。いつものエレクトロニック~ディスコではない、ノスタルジックな雰囲気のバンドサウンドによる美麗バレアリックチューン。この路線イイですね。
SOS
2019年『Age Of The Ego』より、後半のサックスもいい味出ているキラキラ煌めくニューディスコ。よりフロア向けのリミックス版も◎。
Like A Fool
2015年『Walk Dance Talk Sing』からの彼らの代表作のひとつ。Bettye LaVette “Your Turn to Cry“のフレーズリフレインに、妖艶さとセクシーさを兼ね備えたファンキーなディスコビート。
One True Light
2017年作でアンダーグラウンドで人気の高かった曲。途中にThe Dynamic Superiors “Cry When You Want To”のボーカルフレーズ、ブレイクからのKleeer “Get Tough”のビートサンプルと玄人好みの凝った作り。
Jolene
往年のディスコやソウル楽曲のリエディットワークもかなりやっていて、その中からDolly Partonの名曲リエディット。
イギリスのベテラン・ニューディスコバンド、 Crazy P (クレイジーP)でした。正式名称はCrazy Penisだそうで、あまりにも刺激的なのでPにしておいた方が良いですね。