ニュージーランド、ウェリントン出身のパーカッショニスト、マルチ奏者のCory Championによるジャズグループ、 Clear Path Ensemble (クリア・パス・アンサンブル)。
ニュージーランドのジャズシーンはもとより、エレクトロニックシーンにおいても重要人物であり、Clear Path Ensembleではジャズベースのエレクトロミュージックの融合、一方でBorrowed CSという名義でも活動しており、こちらはディープハウス、エレクトロニックミュージックベースにジャズのエッセンスを加えた内容だったりします。
70年代コンテンポラリージャズに影響を受けたような透明感のあるアンサンブルにファンク、フュージョン、コズミックなスピリチュアルジャズのエッセンスとエレクトロニックサウンドを融合した新世代ジャズ。
2020年にセルフタイトルアルバム、2022年9月には2ndアルバムとなる『Solar Eclipse』をリリースしています。
いま非常に勢いのあるメルボルンを中心としたオセアニアジャズシーンともシンクロするパーカッシヴ・ジャズとハウス、フロア向けサウンドの融合による注目のサウンドをチェックしていきましょう。
Clear Path Ensamble : レビュー
Drumatix
『Solar Eclipse』より、ドラムをメインにフェンダー、小刻みなカッティングギター、スペイシーなシンセなど、さまざまな要素が絡み合いグルーヴが変化していく70年代ECM音源の影響を感じるコズミックフュージョン。
Kihi
ラテンパーッカッションとロンドンジャズシーンでも異彩を放つUniting Of Oppositesのようなスタイルのブラッシーなシタールのリバーブをチャネリングした個性的な作品。
Solar Eclipse
アルバムタイトルカット。どっしりと重心のあるグルーヴ、様々な音色が豪華に響き渡るメロディー、豊かなアンビエンス、複雑にアレンジされたサウンドテクスチャが織りなす至高のアンサンブル。
Jerry’s Funk
2020年アルバム『Clear Path Ensemble』より。ファンクネスなベースラインにタイトなドラム、パーカッションが絡むディープクロスオーバー。
BORROWED CS – BRAINSTORM FEAT MARA TK
Borrowed CS名義の作品。こっちの名義はこちらでどれもカッコいいジャジーディープハウス。
この曲はLord Echoのコラボレイターとしても活躍する同郷ニュージーランドのElectric Wire HustleのシンガーMara TKをフィーチャーしたもの。
ウェリントン発の新世代ジャズ、 Clear Path Ensemble (クリア・パス・アンサンブル)でした。
ロンドンジャズシーンを筆頭に、オーストラリア、そしてニュージーランドジャズシーンも本当にアツいですね。
Horatio LunaやDavid Versaceなどオセアニア・ジャズとも一緒に堪能したい作品です。