フランス領のカリブ海に浮かぶ島、マルティニーク島出身の父とフランス南部出身の母によるカリビアンフレンチ、パリで生まれ育ち現在はアメリカ、NYを活動拠点にするマルチインストルメンタリスト、シンガーの Adeline あらため Adi Oasis (アディ・オアシス)。
4歳のときから合唱団で歌い始め、10代にはベース、ギターをマスターしていたそうで、高校卒業後アメリカに移住。
EscortというNu-Discoバンドのベーシスト兼ボーカリストとして活動する傍ら、Ceelo-Greenのバックバンドベーシスト、Anderson .Paak、Lee Fields、Chromeo、Big Freeda、Natalie Prassらのツアーサポートを経験し、長年望んでいたソロ活動に転向。
2018年にセルフタイトルアルバムをリリースし、前身のEscortで培ったディスコサウンドをより洗練されたようなオールドスクールファンク、ディスコのエッセンスと官能的でセクシーさを感じさせるネオソウルサウンドでNPR、Refinery 29、TheFaderなど音楽メディアから高い評価を受けています。
2020年には『Intérimixed』というBlue Lab Beats、Kraak&Smaakらが参加するリミックスEPをリリース。センス抜群の楽曲にリミキサーの個性で味変的に楽しめる内容になっています。
また、最近ではプロデューサーのMorgan Wiley(モーガン・ワイリー)とのプロデューサーチーム、『Nightshade』を立ち上げ、プロデューサー業でも力を入れていきそうな、Adelineをレビューしていきます。
Adi Oasis : レビュー
Get it Got it
2022年Nightshade作品。上品さとゴージャス感に心躍るコンテンポラリーソウル。
Whisper My Name
2021年第一弾としてA COLORS SESSIONにアップされた、リラクシンなメロディが緩やかに流れるグルーヴィソウル。この人、佇まいからしてカッコイイ。
Just Another Day
『Intérimixed』より2曲。ふんわりとした暖かみに包まれるようジャジーネオソウルの響きと、クールでセクシーなボーカルが極上な空気感を演出。
いずれもMorgan WileyとのNightshadeプロデュース作品。
UKの注目ジャジーエレクトロニックビートメイカー、Blue Lab Beatsのリミックスもクールなバウンシービーツに仕上げていておススメ。
Twilight
エリカ・バドゥやインディア・アリーにUK産ネオソウル・バイヴスが融合したような知的で大人なサウンド。
KAMAUU – MANGO
LION BABEのコラボレイターとしても活躍するブルックリンのシンガー/ラッパー、KAMAUUとのカップリングによる愛に満ちたファンキーソウル。
こちらもMorgan WileyとのNightshadeプロデュース作品。
Emeralds
2018年アルバム『Adeline』より3曲。
どの作品もさり気なくもファンキーにチューンナップされたベースラインが真ん中で鳴っているのが印象的ですが、この曲もまさに。
70年代ファンクサウンドのエッセンスをここまでしなやかに、そして上品且つファンキーに仕上げる腕前に絶賛。
Top Down
Thundercatのようなカッコよさ!
Echo
このアルバムではこういったディスコハウス的作品もあって飽きずに楽しめます。
Escort – Cocaine Blues
まとめ
しなやかで上品なファンキーネオソウル、Adi Oasis(アディ・オアシス)でした。
「しなやかで上品なファンキーネオソウル」一見相反するような言い方ですが、レビューしていくうちにそれが一番しっくりするサウンドだと思いませんか?
ビジュアル的にも非常に大人のセクシーな魅力が伝わってきますが、モデルとしてもファッション雑誌VOGUEなどにも登場するなどファッショニスタとしても注目を浴びる存在になりそうです。