サウスロンドンを拠点に活動するネオソウルシンガー、 Poppy Ajudha (ポピー・アジュダ)。
カリビアン(セントルシアン)とインディアンの血を引くアジュダは、父親の経営するナイトクラブの影響により幼少のころからジャズ、ルーツミュージック、ロックステディなどを聴いて育ったという。
10代の頃から詩を書きはじめ、サウスロンドンのジャムナイトを通じてその才能を開花していき、2017年にジャイルズピーターソンがコンパイルするネクストブレイカー紹介アルバム、『Brownswood Bubblers Twelve Pt2』で取り上げられ話題に。
その後、2枚のEPや地元の星、若きトラックメイカー、Tom MischとのコラボレイトでWomen Make MusicとBBC Introducingからの評価と、アメリカのオバマ元大統領からも称賛を受け一気にシーンに躍り出てきました。
サウスロンドンの最先端ジャズシーンを背景に、自身の音楽的ルーツを合わせたハイブリッドな楽曲とソウルフルでクール、独特な声質が非常に魅力的で存在感のあるシンガーです。
Poppy Ajudha : レビュー
London’s Burning
『THE POWER IN US』から2曲。アルバム全体を通して彼女自身やロンドン在住の移民に対するアイデンティティをパワフルにメッセージしている印象を受けます。
Holiday From Reality
Kendrick LamarやAnderson .Paakらにも楽曲提供するWes Singermanをプロデューサーに迎えてのかなりR&B寄りなグルーヴィートラック。
Strong Womxn
力強く、インテリジェンスを感じさせるボーカルが冴える、タイトル通り「強い女性」を表現。
Low Ride ft. Mahalia
跳ねるリズムとジャジーなベースラインがカッコイイ。レスター出身の新鋭、Mahalia(マハリア)と共演。
Moses Boyd – Shades Of You
UK新世代ジャズに欠かせない存在となったMoses Boydのアルバム、『Dark Matter』からの3rdシングル。疾走感のあるドラムにPoppy Ajudhaの優雅なボーカルのバランスが絶妙。
Tom Misch – Disco Yes
トムミッシュのアルバム、Geographyからの名曲。Tom Mischらしい軽快で爽やかなディスコサウンドと、二人のデュエットが気持ちいい!
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Love Falls Down
『Brownswood Bubblers Twelve』でピックされた絶品ジャジーネオソウル。
▼ジャイルズピーターソンによる”Brownswood Bubblers”シリーズは超おススメ▼
Spilling Into You (feat. Kojey Radical)
イギリスのラッパー、Kojey Radicalをフィーチャーしたジャジーダウンビート。
まとめ
新鋭ロンドンジャズ・ネオソウルシンガー、Poppy Ajudha(ポピー・アジュダ)でした。活況のイギリス産ネオソウル界隈の中でもひときわ存在感を放っています。
現在はEPと単発シングルのみのリリースですが、フルアルバムリリースが期待されます。
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