南ロンドンを拠点に70年代後半から活躍する男女白黒混合ブリットソウル・ポップグループ、 The Cool Notes (ザ・クールノーツ)。
80年代のアーバン・ディスコなムードとポップ&キャッチーなコーラスで、Loose Endsなどと同様にUS産とはまた違った都会的で瀟洒なブリットソウル、ファンクグループとして日本でもDJを中心にマニアから高い人気を誇る7人組グループですね。
元々は70年代後半から80年代前半にかけてラヴァーズロックレゲエ・バンドとして活躍しており、当時のUKレゲエ・チャートのトップを獲得するなどのヒット、あるいはマニア垂涎のレアな作品を多く残しています。
そういったこともあり1982年の1stアルバム『Down To Earth』ではソウルミュージックとラヴァーズロックを融合した曲構成。
今となっては再評価著しいこのアルバムも当時のレゲエリスナーにはあまり評判が高くなかったようで、それ以降は(レーベルやマネージャーの意向もあり)ソウル・ファンクグループとしてシフト。
1984年『You’re Never Too Young』のヒットをきっかけにイギリス、ヨーロッパを中心にその後多くの楽曲をリリースしていきます。
レゲエ時代から感じられるキュートな女性ツインボーカルを中心とした、爽やかさとポップさを兼ね備えた軽やかで洗練されたアーバンブギーは今聴いても新鮮で、日本でも当時のリアルタイムの人気より、Muroなどの人気DJが取り上げたこともあり現在のリバイバルな人気のほうが高いんじゃないかと思います。
その後80年代後半から90年代にかけてメンバーは7人→4人→3人と減少していきましたが、現在でもレーベルサイトやオフィシャルFacebookもあることからも、活動を続けているようで新アルバムリリースもありそうな、なさそうな…といったところです。
そのThe Cool Notesの1985年の代表的なアルバム『Have A Good Forever』からの楽曲を中心にレビューしていきます。
The Cool Notes : レビュー
The Cool-Notes My Tune
78年UKラヴァーズ・ロック/レゲエ・チャートNo1ヒット作。グループ初期、レゲエ時代の代表作となる、UKラヴァーズロックの括りでも大人気なのがわかる胸キュンレゲエ。
Why Can’t We Be Friends
アルバム『Down To Earth』から。当時は中途半端に捉えられてしまったかもしれない、今聴くと素晴らしいメロウソウル&レゲエチューン。
You’re Never Too Young
アルバム『Have A Good Forever』より6曲。The Cool Notesを象徴するアーバンブギーの傑作!今聴いても、いや今聴くからこそのカッコ良さですね。
I Wanna Dance
84年作。Onur EnginやJoey Negroもリメイク、リエディットするダンサブルキラーチューン。
In Your Car
85年作、USのファミリーグループThe Jetsをもっとオシャレポップにしたようなキュート&ダンサー。
Spend The Night
85年作、こちらはMtumeをオシャレにしたようなキラキラ感のあるシンセファンク。
All I Wanna Do
こちらも85年作。AORっぽさものぞかせるセンス抜群のアーバンミッドチューン。
My Love Is Hot
キュートなボーカルと緩やかなビートと印象的なシンセが響く、個人的イチオシのラブリーなアーバンメロウ。
こちらでもおススメしています。
Make This a Special Night
91年作。3人編成となり90年代のこの時代っぽい4つ打ち系UK R&Bで見事復活。The Cool Notesのバイヴスを感じさせる、アーバンでメロディアスなスムースナンバー。リミックス版は高値で取引される日本でも超人気曲。
まとめ
センス抜群の80’s UKアーバン・ディスコ、The Cool Notes(ザ・クールノーツ)でした。
アルバム『Have A Good Forever』は捨て曲無し、全曲キラーチューンでこれから先もずっと聴けるアルバムなのは間違いなしです。持ってない方は是非!
この時代のLoose Ends、RAH Bandと、UK産ファンク、R&Bは傑作が多いですね。