サウスロンドンのアンダーグラウンド・クラブジャズシーンの重要人物であり、ヘッズ系インディレーベル、”22aMusic”を主宰するサックス・フルート奏者のジャズマン、 Ed ‘Tenderlonious’ Cawthorne こと Tenderlonious (テンダーロニアス)。
レーベルメイトであるMo KoloursやRuby Rushton、Dennis Ayler、そして当ブログでも紹介したHenry WuことKamaal Williamsとのコラボレーションや、Kamaal Williamsの相方、Yussef DayesやHamish Balfour、Konradらで構成される22archestraを従えたブラジリアン~ラテン~アフロビートが織りなす漆黒のグルーヴィフュージョンの世界だったり、トライバルビートとシンセ、フルートによる激渋アンダーグラウンドなビート系クラブジャズを披露したりと、次々とタレントを輩出し、燦然と輝く現代ロンドンジャズシーンにおいても独特の存在感を放っています。
サウスロンドンを牛耳る敏腕ジャズマンですね。
男のジャズ・・・といったところ。
最新アルバム、「THE SHAKEDOWN featuring The 22archestra」を中心に曲紹介です。
Tenderlonious : Review(レビュー)
Tenderlonious – The Shakedown feat. 22archestra
J dilla系ヒップホップをよりアンダーグラウインドにしたような濃密なブラック・ジャジートラック。
Expansions
ラテンビートに浮遊感のあるシンセ、フルート、スクラッチ音が織りなすサウスロンドン的というか、Yussef Kamaalの世界とシンクロする”Expansions”
THE SHAKEDOWN featuring The 22archestra by Tenderlonious
You Decide
このアルバムの中で一番ストレートなジャズを感じさせてくれる、ゆったりと流れる空間に Tenderlonious のフルートが鳴り響く、”You Decide”
Tenderlonious + Dennis Ayler – Butterfly
Tenderlonious + Dennis Aylerによるアルバム「8R1CK C17Y」(ブリック・シティと読むらしい)より、大のお気に入り曲。トライバルビートに妖艶なシンセ音が織りなすMoodymannにも通じるディープクラブジャズ。おススメ。
Ivan Conti – Mamão’s Brake
ブラジリアン・フュージョンを代表するバンド、Azymthのドラマー、イヴァン・コンティの自身の名前を冠したサイケなトラック、Mamão’s BrakeをTenderloniousがダーティに料理。
まとめ
サウスロンドンを牛耳る敏腕ジャズマン、Tenderlonious (テンダーロニアス)でした。アンダーグラウンドでダーティな男の世界観、エッジの効いたサウスロンドンのジャズシーンを堪能ください。