台湾、台北で活動する6人組インディポップ、シティポップバンド、 Sunset Rollercoaster (落日飛車)。
ジャズの影響をベースにR&B、ドリームポップ、日本のシティポップのテクスチャーと、中国の歌謡ポップの哀愁漂うオリエンタルなムードを取り入れたアジアンサウンド。
2019年のフジロックにも参戦し日本でも話題となっていましたが、世界的な再評価を受けているシティポップ・ムーブメントにより台湾シティポップの代表的なバンドとして認知されています。
2011年『BOSA NOVA』という全く南米のボサノバとは違うアプローチのアルバムでデビュー。
以降都合3枚のアルバム、EP、シングルをリリースしており、6人のメンバー曾國宏(vo,g)、陳弘禮(b)、王少軒(key)、羅尊龍(ds)、黄士偉(perc)、黄浩庭(sax)から放たれるレトロでジャジー、そしてアーバンメロウなサウンドは、日本のバンドとはまた少し印象の違うオリエンタルな雰囲気が漂います。その魅力をレビューしていきましょう。
Sunset Rollercoaster : レビュー
金牛座的牢騷
2022年作。直訳すると「牡牛座の泣き言」、カバーとありますが誰かのカバーなんでしょうか。調べましたが不明。
Coffee’s on Me
2021年作。チルで優しいメロディのサマーソング。
Travel Agency
PREPの「Cheapest Flight」のような旅愁たっぷりなAOR的アーバンメロウ。日本語の歌詞に挑戦していて、その歌詞が”~夢見たまんまで次の国へ、そして楽園につく頃もっとスケベでいたいね・・・”てちょっと違和感ありつつもなんかカワイイ。
My Jinji
どこかアジアンオリエンタルなムードも漂いつつレトロなAORサウンドで進む前半から、サイケに後半へ展開する凝った作り。バンド自体のレベルの高さを感じさせる作品。
I Know You Know I Love You
デビューアルバム「Bossa Nova」より。シンプルでオーソドックスなインディポップにレトロな60年代ソウルのエッセンスが溶け込んだサウンド。
Summum Bonum
ベースラインが特徴的なスペイシーなアーバンシンセポップ。
Vanilla Villa
2019年作、3曲入りEP「Vanilla Villa」、の一体型MV。ジャジーで浮遊感のある気持ちの良いサウンドが、より磨きがかかっている作品。4:20~の「Villa」がジャジーでおしゃれでおススメ。
台湾No1シティポップバンド、Sunset Rollercoaster (落日飛車)でした。台湾版シティポップもなかなかイケてます。
当サイトでも紹介したロンドンのシティポップバンド、PREPのアジア版といった感じで、一緒に聴きたいですね。PREPの記事はこちら。
2