ナイジェリア・アルテを代表する西アフリカ、さらには東アフリカのアフロビートが世界的に注目されているアフリカ大陸ですが、南アフリカも独自の進化を遂げてきています。
アフロポップからジャズ、デイヴ・マシューズ・バンドやカレン・ゾイドといったロック、レゲエ、そして近年注目を浴びる南アフリカのダンスミュージックであるアマピアーノが活況でもあります。
今回はそんな南アフリカ音楽シーンの中から、最近ちょっと個人的に気になっているR&Bシーンにスポットをあて、その中でも活躍が期待される女性アーティストをセレクトしました。
ナイジェリアアルテのようなフロビートやアフロポップといったアフリカンのものではなく、コンテンポラリー~オルタナティブな世界的な主流に近いサウンドで勝負しているアーティストに焦点を当てています。
【2022】現代南アフリカR&B 女性シンガー 7選
Monelle
17歳時にミックステープ “New Waves”でデビューし同郷のプロデューサー、ラッパーのIORDNと共に活動。2021年にはIODNとMasio The Healerと共にReducted Nationというグループ名義でアルバム『Secutrity Clearance』をリリース。
ソロとしては2022年EP『Breathing Room』をリリースしています。
IORDNプロデュースのもと、ディープで硬質なトラックとクリアでキュートなボーカルが魅力。
Good To Me – Monelle ft. IORDN
Elaine
2019年EP「Elements」でデビューし、Apple Music のアルバムチャートのトップを獲得するなど話題に。
トラップビートとソウルフルで落ち着いた安定感のあるボーカルはどこかElla Maiを彷彿とさせるオーソドックスながら聴き飽きない魅力があります。
Shekhinah
南アフリカのリアリティショー、「Idols: South Africa」に出場し注目を浴び2015年デビュー。
繊細でソウルフルな歌声でアーバンコンテンポラリー、オルタナティブR&Bからアマピアーノ、ネオソウルまで様々なトラックにも負けない存在感のあるボーカルの持ち主。
Nanette
20歳の新鋭シンガーソングライター。政治学を学ぶ学生と両立しながら2022年『Bad Weather』でアルバムデビュー。
若さ溢れる伸びやかなボーカルからしっとり歌い上げるミディアム~スロウチューンまで実力充分な次世代南アフリカR&B界のホープ。
Nanette – Vent
Namakau Star
こちらも2022年デビューEP『Landing』をリリースした新生。オルタナティブR&Bからネオソウル、ヒップホップR&Bをグルーヴ感溢れるトラックにラップ&ボーカルでパフォームする現代的なアーティスト。
Namakau Star – Rewind
Filah Lah Lah
2019年『Feel’s Like』でデビュー。幼いころからニーナ・シモン、マーヴィン・ゲイ、スモーキー・ロビンソンなどを聴いて育った影響を感じる60年代~70年代のアメリカン・ソウルの雰囲気と現代R&Bが融合したようなアプローチ。
Filah Lah Lah – Change or Find Out
Lucille Slade
2016年『Maybe』、2018年アルバム『Scratch The Surface』でアルバムデビュー。現代南アフリカR&Bシーンを代表するシンガーのひとり。
やや高めの声質でオーソドックスなR&B、ハウス、アフロポップなどあどのようなジャンルでもオリジナリティあふれる表現ができる強力な存在。
Perfect Match – Lucille Slade
まとめ
【2022】現代南アフリカR&B 女性シンガー 7選でした。まだまだあまり情報が入ってこない南アフリカ音楽シーン、さらにその中からR&Bシーンではありますが今後もチェックしていきたいと思います。