シドニーで生まれ、ロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター、 Joel Sarakula (ジョエル・サラクラ)。
音楽に溢れた家庭環境の中で10代の頃からオスカー ピーターソン、デイブ ブルーベック、デューク エリントンなどのジャズレジェンドたちの音楽に触れ、大学ではコンピューター サイエンスの学士号を取得。
その後アメリカ、カリブ海、ヨーロッパなど世界中を旅しながらミュージシャンとしての経験を積み、バルセロナやベルリンでのミュージシャンとのつながりやセッションを重ねていくうえでアクセスがしやすいロンドンに移住。
2012年『Bohemian』でデビューし、2013年『The Golden Age』でアルバムデビューし70年代ヴィンテージなソフトロック、ファンク、ディスコをベースに開放的でメロディアスな楽曲を披露。
Mama’s GunのAndy Plattsとも交流があるようで、音楽的にはまさにMama’s GunやYoung Gun Silver FoxからSteely Dan、Todd Rungren、Hall & Oatesあたりが交錯するyacht rock/ソフトロック/AOR~ブルーアイド・ソウルが目白押しです。
特に2018年『Love Club』、2020年『Companionship』ではウェストコーストなソフトロック~AOR色が鮮明に表れており、2023年1月にリリースされたアルバム『Island Time』でもブリージンなAOR/ソフトロックから、タイトルにもあるようにハワイなどの70年代アイランドソウルあたりも感じさせる作風になっています。
Joel Sarakula : レビュー
Lonely Town
MV含めて70年代フィールなyacht rock真っ只中。
Tragic
この曲も70年代後半の西海岸のグループのAOR作品です、と言われてもわからないレベル。
Work For Love
清涼感とほどよいファンクグルーヴが気持ち良いブルーアイドソウル。
Sunshine Makes Me
Roy Ayersの『Everybody Loves The Sunshine』へのオマージュ作品。確かにエッセンスを感じますね。
Understanding
天才的なメロディ構成、ジェントルなボーカルに魅了されるスムース・ソフトロック。
シドニー~ロンドン経由のカリフォルニアサウンド、 Joel Sarakula (ジョエル・サラクラ)でした。
多面性のある音楽指向と秀逸なメロディ、ロックやソウルを職人的な感性で融合させた現代のトッド・ラングレンといったところでしょうか。最新作『Island Time』もおススメです。