南ロンドン出身のシンガーソングライターでイギリスの音楽の祭典式、BRITアワードに4回のノミネート実績を持つイギリスで最も影響力のあるアーティストの一人、 Jessie Ware (ジェシー・ウェア)。
イギリスのインディロックアーティスト、ジャック・ペニャーテのバックボーカリスト、エレクトロニック系プロデューサーであるSBTRKT(サブトラクト)のコラボレイター、新鋭シンガーSampha(サンパ)とのコラボレーションを経て2012年アルバム『Devotion』でデビュー。
このアルバムがUKチャート5位と大ヒットしブレイク。その後もコンスタントなアルバムリリースおよび、Nicki Minajnの“The Crying Game“やEd Sheeranの“New Man“への楽曲提供及びボーカル参加など多岐に活躍し、2020年6月に最新アルバム『What’s Your Pleasure?』をリリース。
エレガントで女性らしい知的さとソウルフルさを兼ね備えたオーソドックスなポップソング、というイメージが個人的に強いジェシー・ウェアですが、『What’s Your Pleasure?』ではエレクトロニックでノスタルジックなニュー・ディスコやクラブカルチャーに根ざしたような表現で、彼女の新たな一面がみられる作品になっています。
今回はその新アルバム『What’s Your Pleasure?』を中心にレビューしていきます。
Jessie Ware : レビュー
Spotlight
ファーストカット。
ジェシー・ウェアらしいエレガントさが光るボーカルと現代ディスコを巧みに取り入れたモダンポップサウンド。
Step Into My Life
アルバムのメインプロデューサーであるJames Fordとイギリスのダウンビート系シンガーソングライター、Kindnessによる共同プロデュース。
Kindnessらしいローファイさとモダンエレクトロニカ、ファンクを絶妙にブレンドしたサウンドはちょっとMV含めてJungleっぽい。圧巻のエリック・シュレッサーによるひとりダンスが素晴らしいですね。
What’s Your Pleasure?
Nu-Disco全開のサウンドとファッショナブルで素敵なMVがなんとなく2000年代以降のマドンナを想起させます。
Soul Control
エレクトロニック系プロデューサー、Storm Queen(Morgan Geist)が共同プロデュースした、80年代ノスタルジックなNu-Disco~エレクトロファンクサウンド。
Save A Kiss
ロックダウン中に作成されたリモートダンスセッションによるMVは、ダンスを通じて愛する人をつなぐという考えに基づいて作成されたもの。
Say You Love Me
2014年アルバム『Tough Love』より。
ジェシー・ウェア、エド・シーラン、ベニー・ブランコ、ベン・アッシュによって共同制作されたソウルフルな極上ポップソング。
What You Won’t Do For Love
2012年アルバム『Devotion』のデラックスバージョンに収録されている、ボビー・コールドウェルの定番AORナンバーのカバー。
まとめ
エレガントで知的な極上ポップシンガー、Jessie Ware(ジェシー・ウェア)でした。かなりエレクトロニック~Nu-Discoへと舵を切った今回のアルバム『What’s Your Pleasure?』はかなり楽しめる内容になっているのではと思います。マドンナ好きはぜひ!
ちなみに彼女の妹はHannah Rose Ware(ハンナ・ウェア)というイギリスの女優さんなんですね。