ニューヨーク出身のポップ・ソウル・シンガーソングライター、 Emily King (エミリー・キング)。
両親は父親のジャズピアニスト・シンガーMarion Cowings(マリオン・カウィング)と母親のイタリア系シンガーKim Kalesti(キム・カレスティ)のもとでニューヨークに育ち、その影響を受けた音楽性は流行りのR&Bやポップスとは一線を画す、時代を問わない普遍的なメロディとオーガニックな楽曲によるポップ&インディソウル。
2004年にファーストアルバム『East Side Story』をリリース、ジョン・レジェンド、フロエトリー、エリカ・バドゥ、チャカ・カーン、アリシア・キーズなどへのツアー参加で活動を広げ、2020年リリース『Sides』まで計4枚のアルバムをリリースしており、2008年、2020年、2021年のグラミー賞(R&Bカテゴリー)にノミネートされています。
ギターを中心としたシンプルなサウンドに、ポップとロック、ソウル、コンテンポラリーR&Bにジャズのエッセンスをブレンドさせた、心に染み入るようなメロディと素朴な歌声による上質な音楽は、Lianne La HavasやCorrine Bailey Raeのような心地よさとアラバマ・シェイクスのBrittany Howardのような芯の強さを感じます。
Emily King : レビュー
See Me
シンプルかつ緻密なコード進行と、洗練されたボーカルが深く心に響くメッセージソング。
2021年グラミー賞『Best R&B Performance』ノミネート作品。
Teach You
2020年過去作品のアコースティックアレンジアルバム『Sides』より。
グラミー賞ノミネート歴もあるLAのシンガー、Sara Bareillesとの澄み渡る美しい歌声の共演。
Distance
2015年アルバム『The Switch』より。温もりのあるメロディ、ソウルフルで優しいボーカルが冴える彼女の代表作であり傑作。アコースティックバージョンも素晴らしい!
Remind Me
2019年アルバム『Scenery』より。
聴き易くてしかも上品。流行りのR&Bではないけれどカラフルでポップに仕上げた上質なR&Bソング。
Georgia
2011年EP『Seven』より。
「美しい」のひとことですね。ブリタニーハワードを柔らかくしたような絶妙なボーカルによるサザンソウル。
Heaven On The Ground
Jose Jamesの2012年作『No Beginning No End』でのデュエット。これも本当に素晴らしい。必聴。
Taylor McFerrin – Decisions
ジャズシンガーのボビー・マクファーリンを父に持つ、気鋭マルチ奏者・ビートメイカー、テイラー・マクファリンの2014年話題になったアルバム『Early Riser』にもボーカル参加しています。
まとめ
時代を問わない普遍的なサウンドを奏でるシンガー、Emily King(エミリー・キング)でした。
派手さはないですが、上質で心地よいソウル、R&Bはどのアルバムも長く付き合える作品ばかりです。
特に2019年アルバム『Scenery』は様々なアプローチの楽曲がバランスよく配置されていておススメです。