90年代の大きな成功を経て今もなお第一線で活躍するR&Bシンガー、本名Brandy Rayana Norwoodこと Brandy (ブランディ)。
1994年1stアルバム『Brandy』からのファーストカット、“I Wanna Be Down“が全米6位、R&Bチャート1位と、当時Mary J BrigeなどHipHopを組み合わせた新鋭R&Bが全盛の中、比較的オーソドックスなコンテンポラリーR&Bで、そして当時15歳でのブレイクスルーはかなりシーンにインパクトを与えました(のちにQueen LatifahやMC LyteらをフィーチャーしたHipHopリミックスもでましたが)。
そしてやはりハイライトは98年2ndアルバム『Never Say Never』からアトランタの人気R&Bシンガー、Monicaとのデュエット”The Boy Is Mine“が13週にわたって全米No1となるビッグヒットとなり、アルバムは全世界で1600万枚を売り上げ、グラミー受賞という大きな成功を果たすことに。
2000年代に入っても『Full Moon』『Afrodisiac』といった完成度の高いアルバムをリリースしており、その後娘の誕生(Sy’rai)、交通事故での訴訟問題、精神的な苦悩がありながらも2012年『Two Eleven』が全米USアルバムチャート3位と復活。
そして2020年、8年ぶりとなるアルバム『B7』を7月31日リリースしています。
90年代当時はティーンエイジャーの可憐な歌声とベビーフェイスなルックスと三つ編み姿…という印象の強い彼女もすでにアラフォー。その大人の魅力を感じられそうな最新アルバム+代表曲をレビューしていきます。
Brandy : レビュー
Borderline
「多くの失恋、多くの痛み、愛、トラウマ、メンタルヘルスによる多くの浮き沈み・・・私はこの8年間で多くのことを経験しました。」と語るブランディの復活を告げる一曲。
Baby Mama feat. Chance the Rapper
Nipsey HussleとRoddy Ricchによるグラミー受賞ソング、”Racks in the Middle“のプロデューサーでもあるHit-Boyがプロデュースし、チャンス・ザ・ラッパーをフィーチャーした盤石の体制。
Love Again feat. Daniel Caeser
ダニエル・シーザーをフィーチャーしたアダルトでスムーズなデュエットを聴かせてくれるミディアムメロウチューン。
Talk About Our Love feat. Kanye West
2004年『Afrodisiac』より。カニエ・ウェストプロデュースによる、Mandrill”Gilly Hines“のベースライン使いのグルーヴィトラックと、伸びやかなブランディのボーカルが光る2000年代のヒット作品。
The Boy Is Mine
90年代後半を代表するR&Bビッグヒット。”Angel Of Mine“や”Before You Walk Out Of My Life“などのR&Bヒットを持つMonicaとの見た目的にはあまりギスギスしてない「男子の取り合い」ソング。
Sittin’ Up in My Room
95年作。ホイットニー・ヒューストンとアンジェラ・バセット主演の映画(邦題)「ため息つかせて」のサウンドトラックで、ベビーフェイスプロデュース作。
Sly&The Family Stoneの”Thank You“の有名なベースリフをデフォルメしたイントロが印象的なR&Bトラックで当時も非常に人気だった曲。
まとめ
いまも走り続けるR&B界のトップランナー、Brandy(ブランディ)でした。
浮き沈みの激しいショウビズシーンの中で、90年代に活躍したR&Bアクトの中でも数少なくなってきた、いまでも最前線で活躍するアーティストのひとりではないでしょうか。
アラフォーになったオトナの美魔女ブランディを堪能してみてください。