フィンランド・ヘルシンキ出身のスモーキー・モダンソウルプレイヤー、 Bobby Oroza (ボビー・オローザ)。
母親は歌手、父親はジプシースタイルのジャズギタリストの家で生またチカーノで、幼少のころからモータウンソウル、ゴスペル、ドゥーワップからブラジル、ニューヨリカン・サルサ、アフリカ等々両親のレコードコレクションの中で育ち、10代でキューバのサンチャゴに渡り、パーカッションと歌を学ぶ。
帰国後、制作とレコーディングのキャリアをスタートさせ、ヘルシンキのファンクレーベルTimmion RecordsのハウスバンドだったCold Diamond & Minkをはじめ、フィンランドのさまざまなバンドと演奏。
その中でブルックリンを拠点とするヴィンテージソウルレーベル、Big Crown Recordsの目に留まりデビューアルバム「This Love」をリリース。
ボビーの音楽は、単純にヴィンテージソウルと言っても70年代あたりのB級映画のサントラのような、ちょっと場末感のあるシュールでスモーキー、哀愁の漂うユニークな魅力を放っています。
COVID-19によりここ数年活動が限定的になっていたこともあり建築業のバイトもやっていたとか。そんな苦悩と回復力を書き留めたアルバム『Get On The Other Side』を2022年6月にリリース。
より人生の深みを増したポジティブさと哀愁が交錯するサウンドをCold Diamond & Minkと共に奏でています。
Bobby Oroza : レビュー
The Otherside
『Get On The Other Side』より。これまでの苦悩から解放されるかのような柔らかく暖かいピュアソウル。
I Got Love
こちらも『Get On The Other Side』より。ハートウォーミングに響くギターコードとフルート、そして滑らかなボーカルに包まれるメロウチューン。
Your Love Is Too Cold
なんだか不思議なMVですが、場末スナック感、B級感がハンパないMVとグルーヴィなヴィンテージサウンドがクセになる。
This Love
アルバムタイトル曲にしてハイライト。B級スパイ映画のエンディングに流れるような哀愁漂うモダン・ヴィンテージソウル!男っぽいんだけど男臭くないところがイイ。
Lonely Girl
全編バックを担当するTimmion RecordsのハウスバンドであるCold Diamond&Minkのグルーヴィな演奏が光るスウィートソウル!
Should I Take You Home
さっきっからヴィンテージヴィンテージ言ってますけど、他に表現力なくてスミマセン。こちらもこれでもかのヴィンテージ感たっぷりなダウンビートなサザンソウル。
まとめ
ユニークな魅力のモダンソウルプレイヤー、 Bobby Oroza でした。
ヨーロッパの才能あるソウルクルーナーとしてさらなる成功を期待したいアーティストです。日本にもそろそろ来ないかなぁ。