テキサス州ヒューストン出身のラッパー、シンガーソングライター、プロデューサー、Jacques Berman Webster IIのステージネーム、 Travis Scott (トラヴィス・スコット)。
2013年 BETヒップホップアワードでベストミックステープにノミネートされた初ミックステープ『Owl Pharaoh』2ndミックステープ『Days Before Rodeo』で好評を得て、2015年フルアルバム『Rodeo』ではMigosのQuavo、The Weekend、Future、Toro y Moi、Kanye West、Justin Bieberなどの豪華客演陣を迎え『Antidote』、『3500』のメジャーヒット、アルバムはビルボードホット200で最高3位とブレイク。
その勢いのまま、2016年2nd『Birds in the Trap Sing Mcnight』、2018年3rd『ASTROWORLD』のビッグヒットで瞬く間にドレイクやケンドリック・ラマーと並び評されるまでの人気ラッパーに成長。
トラディショナルなヒップホップと現代トラップビートをベースに多彩なアレンジと、ボン・イヴェールやRadioheadのトム・ヨークからも影響を受けたという、時に見せるジャンルレスなサウンドエッセンス、そしてどんなゲストも受け入れながら自身の音楽性、世界観を表現できる器の大きさを感じさせるラッパーでもあります。
最近では世界的大人気オンラインゲーム、Fortnite(フォートナイト)上で1,200万人を集めたライブイベント(日本人アーティストでは米津玄帥もやってましたね)や、米マクドナルドとのタイアップによる『The TravisScott Meal』の販売などキッズたちのヒップホップアイドルとしても活動に余念がなさそうです。
その現代ヒップホップの絶対王者筆頭候補、トラヴィス・スコットをレビューしていきます。
Travis Scott : レビュー
SICKO MODE feat. Drake
2018年『ASTROWORLD』からの大ヒット作にして初の全米No1獲得作。現絶対王者、ドレイクとの王者対決コラボ。
The Plan
日本でも2020年9月18日から公開される、クリストファー・ノーラン監督の話題のサスペンス映画『TENET(テネット)』からのサントラ。ディープなシンセ音がうねる、映画内容が連想させられそうなダークな作り。
HIGHEST IN THE ROOM (REMIX) feat. ROSALÍA, Lil Baby
2019年EP『JACKBOYS』より、SICKO MODEに続く全米No1ソングのリミックス版。スペインの人気アーバン・フラメンコシンガー、ROSALÍA(ロザリア)とLil Babyが参加。
TKN
そのロザリアとのスパニッシュポップによるコラボレイト作。ROSALIAの今年末予定のアルバムの先行カットとしてリリース。
goosebumps feat. Kendrick Lamar
2016年『Birds in the Trap Sing Mcnight』からの3rdカット。もう一人の絶対王者、ケンドリック・ラマーとのコラボ。
COFFEE BEAN
2018年『ASTROWORLD』から個人的にお気に入りのアルバムラストトラック。Boombap系のトラックとギターのサンプリングをアクセントに淡々と進むグルーヴ感が気持ちいい。
まとめ
現代ヒップホップの絶対王者候補No1、Travis Scott(トラヴィス・スコット)でした。
ドレイク、ケンドリック・ラマーという先輩王者たちとともに現代ヒップホップをけん引する存在なのは間違いありません。