Mathieu Seynaeve、WaiFung Tsang、Robbie Redwayからなるサイケデリックミュージックプロジェクト、 United Freedom Collective (ユナイテッド・フリーダム・コレクティヴ)。
メンバーの中心人物であるMathieuは精神科医であり、精神衛生上の問題を抱えた人々に対するサイケデリックの使用に関する研究の最前線で活躍している医学博士もしていて、その仕事で出会った香港出身のWaiFungは臨床心理学者であり、アヤワスカ(儀式、精神、薬効を持つ南米の伝統的精神作用物質)の研究者、そしてRobbyは瞑想、ヨガ、サウンドヒーリングの訓練を受けたセラピストという”濃い”3人組。
2020年より活動開始したまだ新しいグループ。
流動的なワークフローを特徴とし、3人が調和するホリスティックでエゴのないアプローチにより、音楽が超越的なクオリティを持つことを目的としており、他者への価値、癒しの価値、自由を感じながら一体感につながる空間への道筋を提供すること、つまり「意図的な音楽であり、癒しのための音楽」を作成することを念頭に置いたプロジェクトということ。
西アフリカの打楽器奏者Falle Niokeやスーダン系スコットランド人アーティストEliza Shaddad、イギリスのシンガーFaceSoulなどとコラボレーションし、鳥、木、仏教、ヨガ、ヘッドレスウェイ瞑想、ユング心理分析、禅道教、中国の植物薬、先住民族、イカロスといったスピリチュアルな世界観で彩られた音楽ではあるものの、ニューエイジやアンビエントとはまた違ったワールドワイドなサイケデリックミュージックを創り出しています。
United Freedom Collective : レビュー
Space Intention (feat. The Social Singing Choir)
UKマーゲイトのフリースタイルな合唱団The Social Singing Choirをフィーチャーしたスペイシーで神秘的なトラック。
Even The Very Wonder Was Coloured
ダイナミックなオーケストレーションと力強いボーカルに惹きこまれるファンクチューン。
MERCY (feat. FACESOUL)
イギリスのシンガーFaceSoulをフィーチャーしたUKジャズの影響を感じるアフロトラックなUKソウル。
Am Ta
ラテン、アフロ、エレクトロニックがトライバルに混ざり合うスピリチュアル・ハウス。
サイケデリックセラピー・ミュージック、 United Freedom Collective (ユナイテッド・フリーダム・コレクティヴ)でした。
聴き手を選びそうな非常に濃い内容ですが、意外とあまり深く考えずにフラットに楽しめる作品が多いですよ。
ちなみにアルバムアートは日本のグラフィックデザイナー、アーティストの青山ときお(TOKIO AOYAMA)氏のものです。