北ロンドン出身のUKソウルシンガー、プロデューサー、 Michael Kiwanuka (マイケル・キワヌカ)。
現代版ビル・ウイザースやオーティス・レディングともいわれる、60年代~70年代の艶やかなモダン・ヴィンテージソウルを壮大で、そして柔軟・優美に表現。
Curtis HardingやLeon Bridgesなど、この世代のモダン・ヴィンテージソウルのUK代表としてBrit AwardやBBC Music Awardのノミネーションや受賞を経て確固たる地位を得ています。
ヴィンテージソウルをベースにしながら、壮大でストレートで、ときにフォーキーだったりサイケだったりと、変幻自在な表現で過去と現代をクロスオーバーさせるキワヌカの魅力を、2019年3rdアルバム『Kiwanuka』をメインにレビューします。
Michael Kiwanuka : レビュー
You Ain’t The Problem
アルバム『Kiwanuka』より。勢いよく波打つドラムビートとアコースティックギターの生音感、キワヌカのまろやかな歌声が迫りくる、アルバムオープニング曲。
この曲でグッと世界観に引き寄せられます。
Living In Denial
前奏、ブレイクのコーラスが印象的な心癒されるレトロモダンソウル。
Hero
60年代~70年代の空気感とサイケデリックなエッセンスを融合させた骨太UKソウル。
Black Man In A White World
2016年作『Love & Hate』より。人気曲にして代表曲。
タイトル通りの強いメッセージ性とストレートでシンプルなサウンドがインパクト大で、初めて聴いたときにドキドキ、ワクワクしたのを覚えています。
Childish Gambinoの『This Is America』(←こちらのほうが刺激が強いですが)のUK版といったところ。
Bones
2012年作デビューアルバム『Home Again』より。暖かみのあるフォーキーなサウンドと、来日時の日本の夏の風景をMVにした作品。
Michael Kiwanuka, Tom Misch – Money
イギリスの新鋭ビートメイカー、ギタリスト、Tom Misch(トム・ミッシュ)とのコラボ。
トムの軽快ディスコビートとキワヌカのふんわりとしたボーカルが見事にマッチ。
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Michael Kiwanuka : まとめ
UK産モダン・ヴィンテージソウルの頂点、Michael Kiwanuka(マイケル・キワヌカ)でした。
どの作品、アルバムも濃厚なソウルエッセンスと情感を残しつつ、ときに軽いタッチへと変換させる妙が聴く人の幅を広げているのではないかと思わせる、よくできた曲ばかり。どのアルバムもおススメです。