※現地時間2018年9月7日、マック・ミラーがオーバードーズで死去したと海外メディアが報道しました。
また一人、ヒップホップ界の若い才能がこの世から去ってしまったことが悔やまれてなりません。
ペンシルバニア、ピッツバーグ出身で現在はLAを活動拠点としている人気気鋭ラッパー、Malcolm McCormick(マルコム・マコーミック)こと” Mac Miller “(マック・ミラー)。
15歳からキャリアをスタートさせ、数々の名作Mixtapeのリリースにより人気を博し2011年に待望のフルアルバム「Blue Slide Park」をリリース。
これが大ヒットとなりビルボードTOP200で新人のラップアルバムとしてはThe Doggpoundの「Dog Food」以来となるナンバー1を獲得し、人気を不動のものとします。
その後もタイラー・ザ・クリエイターのOdd Futureやケンドリック・ラマーのTDE Campの面々、Robert Glasper、Pharrell Williams、Flying Lotus、Anderson Paak.等々、今旬なアーティストのバックアップを受けて(あぁ、あとアリアナ・グランデとか?)成長している、ヒップホップ界でも目の離せないラッパーの一人です。
サウンド的には現代のヒップホップメインストリームというよりも、90年代マナーなストリート感と勢いが溢れるている様は、Joey Bada$$かMac Millerか(よくわからないか)というくらい、かなり好みです。
Discography
<Mixtape>
But My Mackin’ Ain’t Easy (2007年)
The Jukebox: Prelude to Class Clown (2009年)
The High Life (2009年)
K.I.D.S (Kickin’ Incredibly Dope Shit) (2010年)
Best Day Ever (2011年)
I Love Life, Thank You (2011年)
Macadelic (2012年)
Run-On Sentences: Vol. 1 (2013年)
<Album>
Blue Slide Park (2011)
Watching Movies with the Sound Off (2013)
GO:OD AM (2015)
The Divine Feminine (2016)
Swimming (2018)
アルバムリリースを重ねるごとに成長しているというか、勢いのあるガキんちょラッパー(それも好きですが)から段々と音楽性が高くなり、アーティストっぽくなってきましたね。
Review(レビュー)
Mac Miller – What’ The Use?
おススメ。最新アルバム「Swimming」から。いきなり豪華な一曲、ベースはThundercat、バックにSnoop Dogg、The InternetのSyd、Dam Funkという豪華顔ぶれ!
Self Care
アリアナ・グランデとの破局、交通事故、ドラッグ・・・様々な試練を”Self Care”しようと葛藤している曲。その後の彼の人生を暗示しているかのような内容。
Dang!
名作「The Divine Feminine」から、Anderson Paak.をフィーチャーした夏っぽいキャッチーな曲。
Planet God Damn feat. Njomza
レーベルの後輩、Njomzaのボーカルも妖艶なメロウ&ジャジーチューン。
Knock Knock
Mixtape「K.I.D.S」から若かりし頃の名作。TV「マツコの知らない世界」でお馴染みのLinda Scott “I’ve Told Every Little Star”使いのキャッチーなトラック。
Kool Aid & Frozen Pizza
もっと若いころ。Lord finesseの”Hip 2 Da Game”をパクッて訴えられかけられた件。ピッツバーグのキッズ、って感じでなかなかカワイイぞ。
NPR Music Tiny Desk Concert
そして大人になってTiny Desk Concertの模様。Thundercatも登場。
まとめ
大人になったMac Millerでした。
奇しくもこの作品が遺作になってしまいました。これから大人のマックミラーを堪能できると思っていた矢先に、非常に残念です・・・。ご冥福を祈ります。