ニュージーランドを拠点とするマルチインストゥルメント、プロデューサー、エンジニア、DJであり、レゲエ、ダブ、ロックステディ、ラテン、ディスコ、アフリカンソウル、テクノを操り世界各国で人気を集めるMike Fabulous(マイク・ファビュラス)によるプロジェクト、” Lord Echo “(ロード・エコー)。
元々、レゲエ・ダブ・バンド“ザ・ブラック・シーズ”のギタリストだったこともあり、レゲエ・ダブを中心にオーガニックなソウルからエレクトロニックまで幅広いジャンルで表現しつつも、どこか一貫性のある世界観が広がります。
ちょうど、当ブログでも紹介したThievery Corporationに近いアプローチですね。
特にレゲエ・ダブは非常に洗練されていると思います。本場ジャマイカンの濃厚さはないですが、ライトなながらも本格的なダブテクニックと現代クラブミュージック的なセンスで初心者からクラブフリークまで幅広く受け入れられるのではないでしょうか。個人的にも非常に好きです。
Discography
Melodies (2010)
Curiosities (2013)
Harmonies (2017)
Review(レビュー)
Thinking Of You
2010年「Melodies」から。Sister Sledgeの1979年ヒットソング”Thinking Of You”のレゲエカバー。この曲で Lord Echo の名が広まったといっても過言ではないでしょう。
Cosmic Echos
マニアックですがカッコイイ。ナイスセンス!ダブとファンクをコズミックに融合させ、ソウルのエッセンスを振りかけたような変幻自在なサウンド!おススメ。
Bohemian Idol feat. Toby Liang
サイケデリックでありながらもメロディアスなダブサウンドと、同郷ニュージーランドのレゲエ・ダブの7ピースバンド、Fat Freddy’s Dropのトビー・レインの囁くようなボーカルが心地良く響き渡る。
Arabesque
Lonnie Liston Smithを彷彿させるようなコズミックでアーシーなスピリチュアルジャズ的インストルメンタル。
Just Do You
おススメ。2017年「Harmonies」より。同郷のフューチャーソウルグループ、Electric Wire HustleのボーカルMara TKをフィーチャーした前2作をよりパワーアップ、洗練させた感のあるディスコチューン。 東京を舞台にしたMVもGood。
I Love Music feat. Lisa Tomlins
最後はこちらもカバー。The O’Jaysの”I Love Music”をニュージーランドの女性シンガー、リサ・トムリンズをフィーチャーしたレイドバック・ユル感レゲエカバー。”Thinking Of You”に並ぶナイスカバー!
まとめ
ニュージーランド産レゲエ・ダブの鬼才、 Lord Echo でした。ニュージーランドのミュージシャンも多く参加していて、今のNZ音楽シーンがぎゅっと凝縮した内容になっています。
各アルバムの試聴はこちらからも。