アイスランド、レイキャビック出身で現在はLAを拠点に活動するシンガーソングライター、マルチ奏者、 Laufey (lāy-vāy=レイヴェイ)。
アイスランド人の父親と中国人の母親の下に生まれ、母親や母方の祖父がバイオリン奏者、教育者だったこともあり、幼いころからクラシック音楽の影響を受けチェロとピアノを弾き、父親方の影響でエラ・フィッツジェラルドなどジャズスタンダード聴いて育ったそう。
15歳のときにÍsland Got Talentというアイスランドのタレント発掘番組でファイナリストになり、アイスランド交響楽団とソリストとして共演するなどその才能は10代からすでに垣間見られ、その後ボストンの名門バークレー音楽院に進学。
20代前半から作曲を始め、幼少期の影響を感じさせるクラシック、スタンダードジャズといった伝統的音楽と新世代の感性がうまく融合された独自の表現で2020年”Street By Streeet“をリリース。
折からのパンデミックもあり、SNS中心の活動を余儀なくされる中で2021年EP『Typical of Me』をリリース。
Billie Eilish、Willow Smithら、同世代のアーティストたちからも称賛を得ると同時にアイスランドやイギリスなどのメディアでも注目が集まり、2021年のアイスランド・ミュージック・アワードでジャズ&ブルース部門の最優秀新人賞を受賞。
ビリーホリデイを彷彿とさせるような深みのある豊かなアルトボイスと、ビリーアイリッシュのような現代的な感性を併せ持ち、世代を超えて聴き手を感動させる表現力を持つ才能豊かなアーティストです。
2022年にはデビューアルバム『Everything I Know About Love』をリリース。
今後の活躍が大いに期待されるLaufeyを聴いていきましょう。
Laufey : レビュー
Street By Street
バークレー音楽院時代に学生仲間とともに作成されたデビュー作。KEXPでのピアノバージョン。
From The Start
2023年9月リリースの待望の2ndアルバムから、爽やかで軽快なボッササウンドに可憐で奥深いボーカルが素晴らしい。
I Wish You Love
EP『Typical of Me』より、こちらも得意とするボッサ調の爽やかなアンサンブルにも際立つ深みのあるボーカルの存在感。
Like The Movies
タイトル通り、映画のワンシーンのようなシネマティックでクラシカルな楽曲とボーカルの黄金比。
Love To Keep Me Warm
Jacob Collierとも共演するイギリスの人気SSW兼ユーチューバー、Dodieとのコラボレーション。ホワイト・クリスマスなどの作曲としても知られる作曲家Irving Berlinの1937年作を素敵にカバー。
冬の寒い時期にピッタリですね。
Falling Behind
デビューアルバム『Everything I Know About Love』より。”I Wish I Love You”をバージョンアップしたようなボッサフレイバー。
What Love Will Do To You
現時点の最新カット。ノラ・ジョーンズを彷彿とさせる伝統的なジャズと新世代の感性が心地よく溶け合う至福のハーモニー。
Laufey: Tiny Desk Concert
必見、必聴!
アイスランド発の新世代ジャズシンガーソングライター、 Laufey (レイヴェイ)でした。
彼女を聴いた時に思ったのはノラ・ジョーンズを最初に聴いた時の衝撃、感動と期待に似てますね。一夜限りの来日公演も秒殺でチケット完売し日本でも注目されている彼女の最新アルバム『Bewiched』も要チェックです。