サウスロンドンを拠点にするR&Bシンガーソングライター、 Jaz Karis (ジャズ・カリス)。
教会の聖歌隊で育ち、7歳の頃からピアノを弾きながらパフォーマンスしていた彼女はエイミー・ワインハウスやアデルらを輩出した名門ブリットスクールで本格的な音楽プロダクションを学び、2017年EP『Into The Wilderness』でデビュー。
ソウル、ジャズ、ヒップホップからアマピアノ、アフロポップなどを取り入れ、D’AngeloやSWV、Erykah Badu、Alicia Keysらに影響されたというサウンド全体のアプローチや余韻のある甘美なボーカルワークは、イギリス出身というよりもアメリカのそれに近い雰囲気を醸し出しており、ちょうど同じサウスロンドン出身のElla Maiに近い印象を持ちます。
Blue Lab Beats、Juls、Kojey Radical、Reuben Jamesらイギリスの重要プロデューサー、アーティストらとの仕事をはじめ、DJ Target、Diploらダンスミュージック界からも高い支持を受け、イギリスの音楽シーンにおいて一定の評価を獲得しており、前述Ella Maiのように世界的にブレイクしていく可能性の高いアーティストです。
2022年11月17日には4作目となるスタジオEP『DEAR JAZ』をリリースしています。
Jaz Karis : レビュー
SIDE OF YOU
『DEAR JAZ』より、しなやかなミディアムトラックとシルキーなボーカルによる洗練されたR&Bトラック。
Fairytales
2019年作。アフロビート使いでパンチのあるトラックにゆったりとしたボーカルを乗せることで全体的にまろやかな印象にしている秀作。
Let Me Down
こちらはアフロカリビアンなレゲエビートと甘美なボーカルの組み合わせ。
Doubt My Love
2019年作。個人的にこの曲の印象が一番強いUS産っぽいフレッシュなコンテンポラリーR&B。
You Do
デビュー作『Into The Wilderness』からBlue Lab Beatsプロデュース作。さすがのトラック!表現力豊かなJazのボーカルも素晴らしい。
現代UKソウルのトップバッター、 Jaz Karis (ジャズ・カリス)でした。
イギリスでの人気は確立されていますが、USでもブレイクしても良い素材だと思うので今後の活躍に期待ですね。それにしてもずっとEPでのリリースが続いていますがアルバムは出さないんでしょうかね。。。