Lisa Stansfield / 90年代を代表するUKトップシンガー

Lisa StansfieldElectronic

80年代後半から90年代にかけてクラブミュージックからポップス、R&Bの領域で活躍した、イギリス、マンチェスター出身のシンガーソングライター、 Lisa Stansfield (リサ・スタンスフィールド)。

幼少期からマーヴィン・ゲイ、ダイアナ・ロス、アレサ・フランクリン、バリー・ホワイトといったモータウン~ソウルミュージックを聴いて育ち、10代前半ですでに地元のクラブでシンガーとして活動しており、14歳時に地元のタレントコンテストで優勝しレコード会社と契約。

1981年、15歳でシングル”Your Alibis“でデビューもヒットには恵まれず、TV番組の司会などタレント活動を続けるものの今一つ芽が出ない日々が続く中、1984年に地元のミュージシャンIan DevaneyAndy Morrisと共にBlue Zoneを結成。

1989年、バンドメンバーの二人が当時新進気鋭のDJ/クリエイターデュオ、COLD CUTのセッションに参加し、リサも面白半分で参加した中でCOLD CUTのシングル「People Hold On」でゲストボーカルを務め、これが全英チャートで11位を記録しリサ・スタンスフィールドの名を世に知らしめ一大ブレイク。

これをきっかけにBlue ZoneはLisa Stansfield個人の名義となり、彼女を全面的にバックアップすることに。

People Hold On」の雰囲気を踏襲した1989年アルバム『Affection』でデビュー以降、クラブミュージックやポップ、R&Bにおいてイギリスのみなならずグラミー賞ノミネートなど、アメリカや日本など全世界で数々のヒットを輩出した90年代を代表するシンガーとして大きな成功を収めました。

イギリスらしいスタイリッシュさと、クラブミュージック寄りの楽曲に存在感のある”大人な”雰囲気のボーカルがこの人ならでは、ですね。

それではLisa Stansfieldの90年代の代表曲を聴いていきましょう。

Lisa Stansfield : レビュー

当時の最新のクラブミュージックと彼女の存在感のあるボーカルは、当時のクラバーたちの誰もがインパクト大だったのではないでしょうか。

Coldcut – People Hold On (Video) ft. Lisa Stansfield

 

1989年アルバム『Affection』より、同じくCOLD CUTプロデュースで「People Hold On」の雰囲気をよりポップにした仕上がりになりUKチャート13位、USダンスチャート1位を獲得。

Lisa Stansfield – This Is The Right Time (US Version)

 

Affection』より、彼女の代表作のひとつ。バリー・ホワイトばりのイントロの語りから始まる、当時流行のグラウンドビートをベースにストリングスとボーカルのドラマティックな展開は各国で大ヒット、USでもビルボード最高3位、プラチナ獲得。

Lisa Stansfield – All Around the World

 

1991年『Real Love』より、R&B/ソウルの要素を強くした流れるようなフィリーソウルスタイルに、MVで見せるホーンフックに合わせた眉毛上げパフォーマンスがなんともおしゃれ。

Lisa Stansfield – Change (Video (Colour Version))

 

1992年『So Natural』からのタイトルトラック。ややノスタルジックさをまとったUKアシッドジャズ的なアプローチ。

Lisa Stansfield – So Natural (Jazz Version)

 

So Natural』からのポップハウスダンサー。今までのスタイリッシュさを残しつつより敷居の下がった、誰でもなじみやすいサウンドに仕上げています。

Lisa Stansfield – Little Bit of Heaven

 

1996年満を持してリリースしたセルフタイトルアルバム『Lisa Stansfield』より。

オープニングから引き込まれる90年代UKソウル~R&Bの代表曲です。

Lisa Stansfield – The Real Thing (Official Music Video)

 

Lisa Stansfield』より。彼女の憧れの存在でもあるバリー・ホワイトの同曲をスタイリッシュにカバー。

Lisa Stansfield – Never, Never Gonna Give You Up (Video)

 

90年代を代表するUKトップシンガー、 Lisa Stansfield (リサ・スタンスフィールド)でした。

2000年代以降もコンスタントに作品をリリースし、2018年にはアルバム『Deeper』もリリースしており、そのスタイリッシュさと存在感のある歌声はいまだ健在です。