「謎めいたR&Bシンガー」とか「正体不明のR&Bシンガー」なんて触れ込みでR&Bファンに話題を振りまいている H.E.R. (ハー) 、「I Used To Know H.E.R:The Prelude」と「I Used To Know H.E.R:Part2」をリリースしていますのでご紹介。
そう、「謎めいた歌手」なんて言ってますが、もうすでに「謎めいて」はなく、R&Bシンガー Gabi Wilson のリブランディングプロジェクト。
音楽性は前回紹介した Iman Europeやdvsn系、硬質なドラムサウンドと洗練された都会的なヴァイブスの組み合わせに、しっかりとした実力のヴォーカルが絡み合う極上サウンドに仕上がっています。
それもそのはず、彼女は10歳のころからTVにも出演し、14才の若さで米〈RCA Records〉と契約したほどの実力の持ち主なのです。
H.E.R. : レビュー
Damage
2020年シングルカット。ジャネット・ジャクソンをフィーチャーしたJam&Lewisプロデュース、Herb Alpart(ハーブアルパート)の1987年作『Making Love in the Rain』のドラム&ピアノリフが懐かしくも新鮮!
Best Part feat. Daniel Caesar
アコースティックR&Bの名作としても名高い2019年グラミー賞最優秀R&Bパフォーマンス賞受賞作。
Free
幻想的なサウンドワークと彼女のヴォーカルワークがマッチした作品。カッコイイ!
Wait For It
UKのR&Bデュオ、Floetryの名曲”Say Yes“のピアノフレーズを使ったダークでしっとりとした作品。
Every Kind Of Way
メローでストレートなスロージャム。
Focus
dvsnに非常に近い硬質ビートとピアノフレーズが印象的なミディアムスロージャム
Carried Away
Something to Prove
まとめ
「謎めいて」ない実力派R&Bシンガー、H.E.R.でした。
この売り出し方というかリブランディングはサウンド的にトレンドを上手く捉えていますし、当然実力があってのことですがメジャーR&Bシンガーとして大成功を収めましたね。