サウスロンドンを拠点とするバンドリーダー、マルチインストゥルメンタリスト、プロデューサー、DJの Emma-Jean Thackray (エマ・ジーン・サクレイ)。
英国王立ウェールズ音楽大学とトリニティ・ラバン音楽音楽院の両方で音楽を学び、Red Bull Music Academyにも参加しておりジャイルス・ピーターソンをはじめとする英国ジャズ界、各メディアから「最も注目すべきアーティスト」として期待されてきたアーティストです。
2016年EP『Walrus』でデビュー。2018年にはロンドン交響楽団と共演し、ロンドンジャズフェスティバルで演奏し高い評価を獲得。
2020年には自身のインディペンデントレーベル、Movementtを設立し2021年にデビューアルバムとなる『Yellow』をリリース。
カルテット演奏からジャズ・エレクトロニックまで幅広い表現で、UKジャズ界の中でもどちらかというとTenderloniousに近いややアンダーグラウンドな印象を個人的には持っていましたが、2020年セッションレコーディング『UM YANG 음 양』や『Rain Dance』あたりからでしょうか、最近はスピリチュアルな方向性へと傾倒を強めている印象です。
そのデビューアルバム『Yellow』もブラスやストリングスとゴスペルのエッセンスによる恍惚感、ソウル、フュージョンやオーケストラの壮大さをも含むスピリチュアルな内容となっています。
その『Yellow』を中心に聴いていきましょう。
Emma-Jean Thackray : レビュー
Say Something
Emma-Jean Thackrayらしいエレクトロビートから一転したバンド&コーラスによるゴスペルとサイケデリックが一気に押し寄せる高揚感が気持ち良い。
Spectre
内面を抉るようなソウルフルなパフォーマンスはもう70年代(スピリチュアル)ソウルジャズの世界。
Won’t Get Better
自身のボーカル&トランペットソロをフィーチャーしたScrimshireとのコラボレーション作品。シブいですね。
次世代UKジャズ界を担う才女、Emma-Jean Thackray (エマ・ジーン・サクレイ)でした。
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