カナダのブリティッシュコロンビア州ビクトリア出身のシンガーソングライター、Tristan Thompsonのステージネーム、 Diamond Cafe (ダイアモンド・カフェ)。
12歳の時にマイケル・ジャクソンの物まね芸で活動を始め、15歳の時にシンガーとして活動開始、カナダのインディ系レーベル、Chatter Recordsと契約し、2017年デビューEP『Breathe』をリリース。
スパンダーバレエ、ヒューマンリーグなどの80年代UKシンセポップと、プリンスやマイケルジャクソンといった往年のファンク・ポップを絶妙なアレンジでセンス良く溶け込ませたトラックに、中性的なビジュアルと滑らかなファルセットボイスによるアプローチでカナダを中心に一定の評価を獲得。
2017年セルフタイトルアルバム『Diamond Cafe』、2021年『Say You Will』、2023年『Diamond Cuts』とアルバム・ミックステープをリリース。
音楽メディア、Pitchforkで取り上げられるなど早耳リスナー、コアな音楽ファンの間では注目されている存在。
デビュー当初から個人的にすごく好きなアーティストで注目していますが、その音楽性の高さの割にはどこか地味さがあるのか、(日本のメディア含め)あまり世界的には取り上げられる機会が少ない印象。
しかし、2024年メジャーレーベルであるワーナーミュージックカナダからシングルがリリースされており、いよいよ世界のマーケット進出が期待できそうなのでこのタイミングでレビューしていこうと思います。
Diamond Cafe : レビュー
When You Can’t Resist
そのワーナーミュージックカナダからリリースされた作品。相変わらずの絶妙なファンクシンセポップで今後の飛躍が期待されます。
Body Weak
80年代ライクなハンドクラップ、シンセベースの使い方、グルーヴ感たっぷりな展開で個人的にどストライクな作品。
What Ever It May Be
エネルギッシュなビートにシンセの重厚感、ソウルフルなボーカルが空間に拡がる官能的な曲。
The Way You Used To Love Me
こちらも80年代の打ち込みシンセファンクとUKシンセポップの雰囲気を絶妙のバランスで溶け合わせた秀逸な作品。
超絶センスが光るシンセファンク・ポップシンガー、 Diamond Cafe (ダイアモンド・カフェ)でした。
ビジュアルもまさに80年代の第二次ブリティッシュ・インベイション時のような中性的(男性です)な佇まいで、聴きようによってプリンス、マイケル・ジャクソン、80年代USファンク、そして80年代UKシンセポップの顔を見せる絶妙なバランス感覚で非常にセンスの光る作品に溢れています。
とっておきの人、と言っても過言ではない超おススメアーティストです!