Contour / 知性を感じるブラック・アート・サイエンティスト

Contour Hip Hop
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サウスカロライナを拠点にアメリカとヨーロッパを行き来しながら活動するミュージシャン、ボーカリスト、ラッパー、コンポーザー、メディアプログラマー、モデルのKhari Lucasによるプロジェクト、 Contour (コントゥアー)。

サウスカロライナ、チャールストンで生まれファッションデザイナーの母親と歌手の祖母に育てられた彼は、常に芸術的な環境に触れながら育ち、高校時代から俳優を目指した中でトレーニングを受けたボーカルレッスンをきっかけに音楽の道を目指すようになり、高校3年の頃には音楽プロデュースやラップをするようになったそう。

2017年にインディペンデントでアルバム『Verse』をリリース。

MadlibFlying Lotusに影響を受けたという実験的なエレクトロニック ミュージックをベースにした次世代ヒップホップを繰り広げ、それ以降もソウル、ヒップホップ、サイケデリックロックの要素を取り入れたダークでクール、洗練さと優美さをまとったサウンドを展開しています。

ミスターチルウェーヴことToro y Moiとの共演やLAビート界の重要人物MNDSGNのライブサポート、シカゴの注目シンガーkeiyaAとのコラボレーションを経て2022年10月7日にロンドンの気鋭レーベル〈Touching Bass〉よりアルバム『Onwards!』がリリースされています。

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Contour : レビュー

アルバム『Onwards!』より、シカゴの女性ラッパーSemiratruthをフィーチャーし、LAのビートメーカーSwarvyがプロデュース。

サンプリングギター、レコードノイズ、Contourのレイドバックしたヴォーカルによるスモーキーなサウンド。

 

ジャジーなピアノループとコーラス、トラックが途中から変調するアーティスティックなLAビート系ヒップホップ。

 

中毒性のあるピアノループに持っていかれるローファイ・スモーキーチューン。

 

前作『Love Suite』より、ロンドンベースのナイジェリアンシンガーDemaeをフィーチャーした、ダークなベースラインのダウンテンポトラックに二人の爽やかさを感じるボーカルのコントラスト。

 

知性を感じるブラック・アート・サイエンティスト、 Contour (コントゥアー)でした。

ブラックアーツムーブメントに関わる詩人、作家、理論家たちの作品を読むことに多くの時間を費やしたという知性と、内省的かつ鮮やかなイマジネーションが感じられる音楽表現が魅力のアーティスト。

今回のアルバム『Onwards!』は日本の貴重なミュージックプラットフォームであるSWEET SOUL RECORDSが日本でのプロモーションを担当していることもあり、今後日本でも人気が出てくるアーティストではないかと思います。