BBC Sound of 2023 ロングリストをレビューしていきます。
イギリスのメディアであるBBCが評論家や音楽業界への調査により毎年選出する、新しい音楽の才能をランキング形式で選出・発表する企画であり、イギリスを中心とした若手アーティストの登竜門にもなっているBBC”サウンド・オブ”の2024年版のロングリストから選出された順位が発表されています。
昨年のFLO、pinkpantheress、Wet Leg、Temsをはじめ過去には、1位ではPa Salieu(2020)、Celeste(2019)、Sam Smith(2014)、HAIM(2013)、Adele(2008)、2位以下でもDua Lipa(2016)、Billie Eilish(2018)、Frank Ocean(2012)などなど錚々たる顔ぶれを選出し、ブレイクのきっかけとなっているこの企画。
今年はどのようなアーティストが選出されているのでしょうか。ロングリストはオリビア・ロドリゴ、ジョルジャ・スミス、マヘリア、ピンクパンサーレス、シグリッド、昨年の優勝者FLOなどなど、130 人を超える業界の専門家やアーティストからなる審査員団によって選出されています。
現地1月1日より5位以上が発表されていってますので早速チェックしていきましょう。
BBC Sound of 2024 ( サウンド・オブ 2024 )
Ayla Starr
アフリカ、ベナン共和国コトヌー生まれで、ナイジェリア、ラゴス出身・拠点にするシンガーソングライター。
当サイトで単体でも、”いま注目の ナイジェリア・アルテ アーティスト 7選“でも紹介している、今最も注目されている次世代ナイジェリア・アルテスターのナンバーワン候補!
Ayra Starr – Rush
Caity Baser
イギリスのサウサンプトン出身、ブライトンを拠点にするシンガーソングライター。
UKチャートには”Pretty Boys”で最高26位、全4曲をチャートインさせファンを拡大しており、2024年のブリッツ・ライジング・スター賞にもノミネートされている次世代王道ポップスター。
Caity Baser – Pretty Boys
CMAT
アイルランド、ダブリン生まれのシンガーソングライター。
デビュー スタジオ アルバム『If My Wife New I’d Be Dead』は 2022年2月にリリースされ、アイルランド アルバムチャートで1位を獲得。
フォーク、カントリーをベースにしたポップミュージックと彼女の個性的なキャラクターがその音楽性をさらに魅力的に昇華させており、最新作『Crazy Mad,For Me』はイギリスでも高い評価を獲得。USでも通じそうな、近い将来世界的ブレイクしそうな逸材。
CMAT – I Don’t Really Care For You
Elmiene
祝5位選出!
イギリス、オックスフォード出身のシンガーソングライター。
UKソウルの未来と呼ばれ、SamphaやBadbadnotgoodらともコラボレーションを実現。Louis Vuitton初の黒人デザイナー、故Virgil Ablohの最後のショーのサウンドトラックも務めている。
スティービーワンダー、ディアンジェロ、サンファを重ね合わせたようなシルキーサウンド&ボーカルが魅力。
Elmiene – Someday
Kenya Grace
南アフリカ生まれのイギリスのシンガー、ソングライター。
2023年TikTokを中心にバイラルヒットしUKチャート1位に輝いた「Strangers」でブレイク。
PinkPantheress以降ともいうべきドラムンベース、ダブステップなどのエレクトロニックミュージックを使ったUKガラージポップの次世代スター。
サクラタップス音楽部でも近日単体または特集で紹介予定。
Kenya Grace – Strangers
The Last Dinner Party
祝1位選出!
2021年にロンドンで結成された5人組インディー・ロック・ガールズバンド。
2023年4月にデビュー・シングル『Nothing Matters』をリリースし、YouTubeで200万回以上の再生数を記録。メジャーレーベルアイランドレコードと契約し2024年2月にデビューアルバム『Prelude to Ecstasy』をリリース予定のイギリスのスター候補バンド。
The Last Dinner Party – Nothing Matters
Olivia Dean
祝2位選出!
ロンドン北部地方出身でイギリス人の父親とジャマイカ系ガイアナ人の母を持つシンガー。
2019年から活動を開始し、Amazonの2021年クリスマスオリジナルラインナップ用にナット・キングコールの「ザ クリスマス ソング」の独占バージョンを録音し、イギリスで19位にチャートイン。2023年のBBCミュージック・イントロデューシング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーに選出。
2023年6月にはデビューアルバム『Messy』をリリース。サクラタップスのBGMにも登場しているUKネオソウルの新星。
Olivia Dean – Dive
Peggy Gou
祝3位選出!
韓国出身でドイツ、ベルリンを活動拠点にするDJ、プロデューサー。
2016年頃より長年ドイツのアンダーグラウンド、ディープハウスシーンで活動しており、クラブミュージック好きには名の通っている存在だったが、ここ数年メインストリームのEDM系へとシフトしてきており2023年にシングル「(It Goes Like) Nanana」のヒットでメインストリームブレイク。
このタイミング(キャリア)でこのリストに入るのはちょっと驚き。
Peggy Gou – (It Goes Like) Nanana
Sekou
レスターシャー州アシュビー出身の弱冠19歳ソウルシンガー。
独特の声質と圧巻のボーカルスキルを持ち、6LackやKendrick LamarのプロデューサーSounwaveやSZAらを手掛けるYakobらからもラブコールがかかる超実力派。
将来が楽しみな逸材。
Sekou – Better Man
Tyla
祝4位選出!
南アフリカ、ヨハネスブルグ出身のシンガー。
2023年シングル『Water』でUSホット100で10位、UKチャート4位、その他オーストラリアを含む12か国でトップ10ヒットを記録。この曲は、南アフリカのソリストによる55年ぶりのビルボード・ホット100入りの快挙を果たした。
アフロビートやアルテ、南アフリカで急成長するアマピアノサウンドを世界へとナビゲートする存在として期待されており、現在メジャーれーベル、エピック レコードと契約し2024年にはデビューアルバムをリリース予定。
ビジュアルも魅力的で確実に世界ブレイクする存在なので要チェック!
Tyla – On and On
サウンド・オブ 2024 : まとめ
BBC Sound of 2023のロングリスト、ノミネーションアーティストをチェックしていきました。
2024年以降の活躍を占う意味でもチェックしておきたいアーティスト10組でした。当サイトでも今後単独アーティスト記事としてピックアップしていきたいと思います。
こちらオリジナルサイトでもチェックしてみてください。