インディシーンで活躍している”アフリカルーツのアートサウンド“…
最近気になるアフリカルーツのアーティストをご紹介します。
インディー・ロック、ソウル、ジャズ、ヒップホップ、そしてアフリカルーツの感性をブレンドし、スケールの大きいハイブリッドサウンドでいて、繊細さも感じられ、そして芸術性と才能に溢れています。
母なる大地に宿るエネルギーのような、ずっと包まれていたい、もっと聴いていたいと思わせるとびきり気鋭のアートサウンド。
今回は、自身がアフリカ出身、あるいは両親がアフリカ出身でアメリカを活動拠点とする3人をご紹介します。
Christelle Bofale
テキサス州オースティンを拠点に活動するソングライター、Christelle Bofale(クリステル・ボファレ)。両親はコンゴ出身でアメリカに移住後に生まれた。
家族のルーツは幼い頃から母親と一緒に歌ったり、祖母と一緒にコンゴ音楽に合わせて祈ったり、父親はスークー・ギタリストで教会の音楽監督をやっていたりというところから育まれていて、そのバックグラウンドとインディー・ロック、ソウル、ジャズを現代的な感覚で並列に表現しています。
Joni Mitchellのように清らかなギターの音色と、繊細でスピリチュアルさを感じさせる芸術的なサウンドスケープをぜひ味わってください。
2019年5曲入りEP『Swim Team』、2020年にシングル『Miles』をリリースしていますが、もっと聴きたくなる内容でフルアルバム所望。
Christelle Bofale – Miles
Christelle Bofale – Origami Dreams
Christelle Bofale – U Ouchea
NNAMDI
カリフォルニアでナイジェリアの移民に生まれ、イリノイ州シカゴを拠点とするマルチインストゥルメンタリスト、Nnamdi Ogbonnaya(ナムディ・オグボナヤ)のステージネームNnamdï。
日本人アーティスト、SEN MORIMOTOやKAINAなど個性的なアーティストを輩出するレーベル、SOOPER RECORDSを主宰し自らも刺激的で個性的な作品をリリースし続けていて、2017年『Drool』はNPRなど各音楽メディアでも絶賛される鬼才。
2020年リリース『BRAT』もNnamdiサウンド炸裂の、ヒップホップ~ゴスペルのシカゴヒップホップサウンドをベースにソウル、ジャズ、西アフリカ音楽を包含した、脳内に攻め入るエクスペリメンタルミュージックは必聴。
Tyler The Creator、Moses Sumney好きにはぜひ。
NNAMDÏ – Wasted
NNAMDÏ – Flowers To My Demons
NNAMDÏ – ART SCHOOL CRUSH
これもかなりイッてます。
Vagabon
カメルーン生まれでニューヨークで育ち、拠点に活動するマルチインストゥルメンタリスト、シンガーソングライター、Letitia Tamko(レティシアタムコ)のステージネーム、Vagabon(バガボン)。
ファーストアルバムである2017年の『Infinite Worlds』は、インディーズシーンで衝撃を与える作品としてPitchfolkの「Best New Music」に選出されるなど話題に。
2019年セルフタイトルアルバム『Vagabon』でもその創造性豊かな感性、アナログとデジタル、ジャンルを超越したサウンドにシャーデーを彷彿とさせる、「ふくよか」なボーカルとカラフルなメロディが一体となった自由でアーティスティックな内容。
インディーロックの文脈では語りつくせない見事な表現力を感じずにはいられない作品群です。
Vagabon – Water Me Down
Vagabon – In A Bind (Strings Version)
Vagabon – Fear & Force
【インディ】アフリカルーツのアートサウンド : まとめ
アフリカルーツのアートサウンド おススメ3選でした。
アフリカのアーティストは地理的にもヨーロッパに多い印象ですが、今回はアメリカ拠点で活躍する3人でした。3人とも非常にアーティスティックですよね。
最近は「南アフリカ」音楽シーンも面白いのでどこかで特集したいと思います。