BBC Sound of 2022のロングリストで1位に輝いたpinkpantheressのブレイクから、にわかに今年のトレンドになりつつあるのがUKガラージや2ステップ、ドラムンベース、インダストリアル、グライム、ブロークンビーツといったUK伝統のハードクラブミュージックをサンプリングベースに再構築されたポップサウンドです。
恐らくはCharli XCXやSophieらを代表するハイパーポップがベースとなっている(というかこれもハイパーポップなのかも)んでしょうが、前述のアーティストの楽曲よりももっとクラブミュージック寄りでいて、そのクラブミュージックを非常にライトに変換したサウンドのような気がします。
いまひとつ気の利いた表現ができませんが、いわゆる”ピンクパンサレスサウンド“あるいは”ニュー・ノスタルジックサウンド“とでも表現しておきたい次世代型UKガラージ ドラムンベース ガールズポップシンガーをご紹介します。
【2022年】 次世代型UKガラージ ドラムンベース ガールズポップシンガー 7選
PinkPantheress ft. WILLOW – Where you are
このトレンドの代表格。2021年ミックステープ『to hell with it』でも2ステップ、UKガラージ、ドラムンベースといったUKクラブミュージックをサンプリングした次世代型のオルタナティヴ・ガールズポップに満ちています。

YAZ – Anymore
ノースロンドン出身の弱冠19歳のシンガー、YAZのTikTokでバイラルヒット中の最新トラック。前作『Mr. Valentine』もSNS中心にバイラルヒットしている注目新鋭アーティスト。
Shygirl – Coochie (a bedtime story)
イギリスのラッパー、DJ、シンガー、ソングライターのBlene Museのステージネーム、Shygirl(シャイガール)。ヒップ ハウス、インダストリアル ヒップホップ、グライム、ブロークンビーツといったクラブミュージックをマッシュアップしたポップサウンド。
2022年9月30日リリース予定のデビューアルバム『Nymph』からの先行カットで、アルバムの内容が示唆されたようなサウンドに期待が膨らみます。

dexter – Pressure
サウスロンドン出身のシンガーソングライター、dexter(デクスター)。
本来はローファイインディーポップとR&Bをオルタナティヴにミックスしたサウンドがベースのアーティストですが、この曲はライトなUKガラージっぽいトラックを使用したドリーミーな一曲。
APRIL – Hotel
アイルランド北部キルデア出身のシンガーソングライター、APRIL(エイプリル)。
2020年デビューからピュアなベッドルームポップを中心にリリースしていましたが、今年に入ったころからUKクラブミュージックを積極的に取り入れたトレンドを意識したものとなってきています。
ベッドルームポップらしいメロディセンス、キュートなボーカルとの相性も抜群で、この路線で成功しそうな予感。
Eugénie – Tears for Breakfast
(恐らく)フランス出身のシンガー、SNSでは80万以上のフォロワーを持ちますがまだあまり情報がないアーティスト。2022年6月に6曲EP『Moment In Time』をリリースしていて、Avant Pop、Hyper Pop系の曲が中心ですが、この曲はクラブミュージックミックスなもの。
piri & tommy – beachin
女性シンガーのPiriとドラムンベーストラックメイカーのTommyによるコンビ。TikTokを中心にバイラルヒットを連発する新世代レイバー。爽やかでキャッチーなドラムンベース・ポップ。
まとめ
次世代型UKガラージ ドラムンベース ガールズポップシンガー 7選でした。
イギリスを中心にもしかしたら世界の今後のポップストレンドになるかもしれないサウンドですので要チェックです!