UKジャズ界の重要人物であるサックス奏者、シャバカ・ハッチングスが仕掛けるサイケデリックで超前衛的エクスペリメンタル・バンドユニット、 The Comet Is Coming (ザ・コメット・イズ・カミング)。
King ShabakaことShabaka Hutchings(Sax)、DanalogueことDan Leavers(Key)、BetamaxことMax Hallett(Dr)の3人編成。
Dan LeaversとMax Hallettは「Soccer96」というエレクトロデュオとしてUKで活動、Shabaka Hutchingsは「Sons of Kemet」としてアフロカリビアンルーツのアブストラクトなジャズを追及していましたが、Soccer96のライヴ中にShabakaが参入したことでエキサイティングな演奏と爆発的なエネルギーが創り出され、このThe Comet Is Coming(彗星が現れる・・・)が誕生したそう。
その音楽は精巧に作り込まれた驚愕の超変態近未来スピリチュアルジャズ…サイケでドープでスモーキーで、常人では創り出せない世界観。ハマる人にはとことんハマるでしょう。
アルバムは2016年「Channel the Spirits」、2019年「Trust in the Lifeforce of the Deep Mystery」「The Afterlife」をリリース。
2022年9月には4作目となるアルバム『Hyper-Dimensional Expansion Beam』が登場予定。新アルバムからの先行カット含め聴いていきましょう。
The Comet Is Coming : レビュー
CODE
『Hyper-Dimensional Expansion Beam』からの先行カット第一弾。
推進力のある力強いドラムビートにShabakaのサックスが吹き荒れるThe Comet Is Comingらしい未来型クロスオーバー!
LUCID DREAMER
『Hyper-Dimensional Expansion Beam』からの先行カット第二弾は、スペイシーなシンセにインプロヴィゼーションジャズが幻想的に絡み合う。
Lifeforce Part II
アルバム「The Afterlife」より。ループされるサックスフレーズ、作り込まれたビートと映像すべてで飛ばされる。
Summon The Fire
アルバム「Trust in the Lifeforce of the Deep Mystery」からの人気曲。ハードでタイトなエレクトロニックグルーヴに漆黒のキング・シャバカサックスが響き渡る。
Space Carnival
ケミカルブラザーズやプロディジーのようなビッグビート系エレクトロをよりサイケに突き詰めた変態音楽。
NPR Music Tiny Desk Concert
「うわぁ」ってなります。必見!
まとめ
シャバカ・ハッチングスによるサイケな近未来スピリチュアルジャズ・ユニット、The Comet Is Comingでした。Joe Armon – Jones、Tenderlonious、Ezra Collective…等々絶え間なく進化を続けるロンドンジャズシーンの新たな形、足跡を残すバンドユニットなのは間違いありません。