LAを拠点に活動するインディポップシンガーソングライター、 Pearl Charles (パール・チャールズ)。
5歳の時から楽器を演奏しはじめ、18歳時の2009年、Phoebe Bridgersのコラボレイターとしても活躍するChristian Lee Hutson(クリスチャン・リー・ハトソン)とのインディフォーク/カントリーデュオ、The Driftwood Singersを結成。
その4年後にはMatt Adamsを中心としたガレージロックバンド、The Blank Tapesにドラマーとして参加。
そんなフォークとロック双方を追求した2015年にソロとして活動を開始。セルフタイトルのEP『Pearl Charles』をリリース。
女性らしいキャッチーさとストレートなロック、そして60年代から80年代にかけての様々なカルチャーをリバイバルした独自のスタイルを確立していきます。
2018年にファーストアルバム『Sleepless Dreamer』そして2021年1月に2ndアルバムとなる『Magic Mirror』をリリース。
このセカンドアルバムですが、1stでも見られたレトロさによりフォーカスしたようなヴィンテージ感たっぷりなカントリーポップから70年代ディスコ、太陽が降り注ぐカリフォルニアらしい純朴なソフトロックへと、彼女らしさを追求した魅力的な世界感を構築しています。
ではその2ndアルバムを中心にPearl Charlesの世界観をレビューしていきましょう。
Pearl Charles : レビュー
Only For Tonight
2021年Pearl Charles『Magic Mirror』より4曲。
キャッチーなストリングスとピアノでアルバムオープニングからいきなりABBA風味満載の70年代ディスコポップが炸裂。
What I Need
大人っぽいボーカルワークをみせる、Freetwood Macを思わせるようなグルーヴ感を持った80年代モダンポップ。
Take Your Time
陽光が差し込む草原のような雰囲気の、ゆったりとしたメロディラインが気持ち良いカントリーポップ。
Imposter
カントリースライドギターとコーラスが爽やかにしっとりと響く普遍的なカントリー・ソフトロック。
You Can Change
2015年デビューEP『Pearl Charles』より。
シンプルでパンチの効いたヴィンテージサイケ・ファンクポップが若々しいですね。
Sleepless Dreamer
2018年『Sleepless Dreamer』より2曲。
アルバムタイトル曲となるLAらしい明るくキャッチー、ストレートな爽快ヴィンテージポップは難しいこと考えず聴き入りたく上質サウンド。このアルバムもおススメ!
まとめ
LA産リバイバル・カントリーポップ、Pearl Charles (パール・チャールズ)でした。
デビューから一貫して70年代~80年代レトロリバイバルなアプローチスタイルを維持していますが、進化・成熟度合いがますます高まっていて、リバイバルどうこうというよりも彼女自身のブランドとして確立された完成度の高い作品になっています。
比較されているLana Del Reyや最近のJessie Ware作品とも通じつつ、アメリカウェストコーストらしい自由さと爽快感を併せもった上質なインディポップです。おススメ!