ノースロンドン出身のエレクトロニックミュージックプロデューサー、 Loraine James (ロレイン・ジェイムス)。
音楽の好きな母親の影響で母親のキーボードを使って公営住宅のベッドルームで音楽活動をスタートさせた彼女は、2017年の21歳でアルバム『Detail』をリリース。すぐさまKode9主宰のEDM系重要レーベルであるHyperdubからオファーを受け、2019年に各メディアからも絶賛され名盤ともいわれる「For You And I」をリリース。
ジャズ、エレクトロニカ、UKドリル、グライムといったUK音楽カルチャーを吸収し、カラフルなコラージュで染め上げた独自のエレクトロミュージックの世界を築き上げています。
2021年にはアルバム『Reflection』がリリースされており、チューリッヒのプロデューサーXzavier Stone、ロンドンのMC、Le3 bLACK、注目女性ラッパーNovaらを迎えた前作の成功に臆することなく更に前進したエッジの効いた作品になっています。
Loraine James : レビュー
Running Like That Ft Eden Samara
『Reflection』より、女性ボーカルと優雅なシンセ、切り刻むリズムマシーンによるヒプノタイズなトラック。
Insecure Behaviour And Fuckery feat. Nova
静寂と衝突を繰り返すビートにアンビエントな空気感を持つシンセが透明感に満ちた秀作。
センスが光る次世代UKエレクトロ、 Loraine James (ロレイン・ジェイムス)でした。
彼女は実は音楽を作るだけでなく母親と一緒に小学校のティーチングアシスタントとして働いているんだとか。こんな音楽を作る先生が小学校にいるって凄いですね。
また、クイアを公言していて、音楽性は全然違いますがビジュアルからもArlo Parksとなんとなく共通してるなぁなんて思いました。
自分もそうなんですが、エレクトロニックミュージックは好きでも普段あまりUKグライムやドリルに縁のない方も前作『For You And I』も含めておススメの作品です。